一身上の都合

フリーでライター業をしてます。自分のこと、世の中のことで気になる点をときどき書いていき…

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フリーでライター業をしてます。自分のこと、世の中のことで気になる点をときどき書いていきます。

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文章はあなたの感傷ごときが汚していい資産ではない、と叫びたい

お金の稼ぎ方もわからず、親からの愛も満足にもらえず、足も遅く、神童と噂されることもない。神に愛されなかったぼくたちが、最後にすがりついた先は文章だった。 日本語も適当に扱えば文学"っぽく"はなるし、ひらがなを多用すれば"味"が出る。こっぱすがしい信念や後悔、不幸すら"ネタ"にして、ぼくらは文章という莫大な資産のスネを少しずつかじりながら、臆病な自尊心と尊大な羞恥心を飼い慣らしてきた。 なにもない自分を恥ずかしがるどころか、それをアイデンティティだとさえ思っていた。 欠陥

    • 生きることは、死ぬほど汚くて、残酷なほど美しい【三秋縋「三日間の幸福」を読んで】

      ずっと、偉くなるか世界を変えるかの二択で迷っていた。そのどちらかが達成されて、自分という概念が永遠になればいいと考えていた。あるいは、同窓会で威張れるレベルの成功でもよかったのかもしれない。 とにかく、僕は何者かになりたかった。過去の鬱憤をすべて晴らしてなおお釣りがくるような、変革を求めていた。 僕は、中学生の頃から小説家を志していた。絵も音楽もかじってみたけれど、上手くできなかった。でも文章だけは読めたし書けたから、小説家になれると思った。改めて考えてみれば、日本人なの

      • 古い常識にメスを入れる、初音ミクとの結婚騒動

        どうも。 世の中を震撼……とまではいかなくとも、話題になっているトピックがあります。 なんと、初音ミクとの結婚を決めた男性が現れた、というのです。 初音ミクとは、簡単に言えば、素人でも簡単に曲が作れるようになるサポートソフトのイメージキャラクターとして考案された女の子です。その女の子はただのイメージではなく、歌を歌うんですね。 つまりユーザー(作詞作曲者)が制作した曲に合わせて初音ミクが歌う、という。もはや自分で歌えなくとも、楽器が弾けなくとも音楽活動ができる時代になってい

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