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地域学習をもう一度デザインする|芸北茅プロジェクト

地域学習をもう一度デザインする|芸北茅プロジェクト

北広島町芸北地域は人口約2,000人が暮らす山間の集落です。古くはたたら製鉄や燃料としての炭生産が盛んでしたが、現在は稲作や高原野菜を中心とする農業を主要な産業としています。僕が所属する北広島町立 芸北 高原の自然館は、地域にある八幡湿原やブナ林などの自然を保全しながら紹介するフィールドミュージアムとして、2001年に開館しました(白川 2007)。芸北地域で実施されている芸北茅プロジェクトと、同

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お金を支払うボランティア

雲月山の山焼きボランティアが50人も集まるのか、不安の声も聞かれたが、僕には確信とまではいかないものの、「なんとなく大丈夫だろう」という予感があった。それは、熊本県阿蘇地域のボランティアを知っていたからだ。
阿蘇地域の山焼きボランティア
阿蘇地域では、山焼きのために、当時でも、毎年のべ1,500人以上がボランティアとして参加していた。その数は今では2,500人を超えている。ボランティアは熊本県以外

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雲月山の山焼き再開

草原保全を目的とした雲月山の山焼きは、地元住民が主体となり、ボランティア、NPO、消防団など、総勢約250名が参加して実施されている。午前中に防火帯を作り、昼食をとってから午後に山に火を放つ。火は山上から点火して、燃え広がったところで山裾から点火する。点火していくのは地元の住民で、ボランティアは火の監視や消火活動を行う。多くの人が関わって成り立つ作業が始まったのは、3人からだった。

再開のきっか

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草原が広がる山、雲月山

雲月山(911m)は広島と島根の県境に位置する。1950年代までは、採草や放牧の場所として、地元集落の人達が日常的に利用し、管理してきた。芸北の人に聞くと、草の利用だけではなく、夏にはパラソルが点々と並び、牛が放牧されている様子を眺めたりもしたそうだ。今も山頂近くの岩陰には、古いビール瓶が転がっていたりもする。ハイキングに関してはおもしろい話が残っている。山頂ではいくら酒を飲んでも酔っ払わないのに

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