上殿皮神経による痛みが意外とある
本当に筋膜性障害?
腰痛、殿部痛、下肢痛、どれも臨床で対応することの多い痛みです。
基本的に画像所見や各種整形外科テストにて、これらしき問題が認められなかった場合には、筋筋膜性障害の疑いとして、リハビリで対応することがあります。
実際にこういった形で対応することになった場合、ここから先は我々療法士の腕が試されるところです。
細かな臨床症状と治療的評価も組み合わせながら原因を探っていきます。
このとき必ず頭に入れておきたいのが今回のテーマである【上殿皮神経の絞扼】です。
詳しくは後述しますが、上殿皮神経は胸腰筋膜によって絞扼を受けやすいため、ある種、筋筋膜性障害に含まれるかもしれませんが、根幹は皮神経です。
【皮神経】という言葉自体に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、上殿皮神経の絞扼症状は比較的分かりやすいため、これを機に覚えておくと臨床で重宝するかと思います。
上殿皮神経って?
まずは解剖から確認していきます。
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