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水色の涙


根路銘ゆりかという人物を某日
私はプロデュースすることになった

初めての人物プロデュース、嬉しいと反面
元々ファンが多い彼女を自分が受け持つことが
本当に正しいのか?という疑問の中で
少しづつこのプロジェクトは歩き出した。

とはいえ、プロデュースをしてもらいたい。
そう聞いた時の迷わず私は紙を取り出して
しまっていたのだが。

この言葉を言われることは潜在的にどこかで
わかっていたし、また、私も望んでいた。

それも彼女と出会うずっとずっと前から。

彼女がブログを書いている段階から
Twitterである日流れてきたその文を読んで
最初は失礼にもこの人はどこかが苦手だなと
思って読み始めた。

その疑問がわからない。気づいたら私は
毎日彼女のブログを読んでいた。

その頃、彼女は関東に住み沢山の女性に囲まれ
またエンジェルナンバーというものを見たと
頻繁に書いていた。笑
まだ、今の彼と出会う前である。

そして、その頃同時に私は頻繁に
夢か現実かがわからないパラレルワールドに
ループしてしまう日が続いていた。

彼女が毎日エンジェルナンバーを見たと書き
それから、彼に出会い、幸せな笑顔で
笑っている日がやがておとづれた。

私はそれさえも予感していた気がして
なぜか話したこともない彼女がこの男性と
出会えてよかったと心の底から思った。

そう思うと、私がループすることもなくなり
割と普通の生活がまた始まり彼女のことは
少しどこかで忘れていたような気がしていた。


だが、その何ヶ月後にギョッとする文面を
見ることになったのだ。

「彼が関西に行くので私も行きます」


なぜ、彼女は関西に来るのだろうか。
そしてなぜ彼女を私は気に入らないのか。
そしてなぜ私は彼女にこんなに会いたいのだろうか?
そんな疑問を抱いてただただ、そこにあった
関西セッションフォームを迷いなく押した。


彼女はその2週間後くらいに関西に来て
そして私と出会った。


ここまでが彼女との出会いの話。
そして、この写真を撮った話に移る。


私は、彼女が彼と出会った日のことを
今でも覚えている。彼女が幸せそうで
この恋にただならぬものを感じ
そして心の底から安心感を感じた。

そんな彼と彼女となぜか私は約一年後
こうして1つの作品を作り上げた。

この写真に名前をつけるならば
「水色の涙」だ。

よく文面で使われるような言葉に思うが
実際に水色の涙を見た人はいないだろう。


ただ、彼女だけは紛れもなく
「水色の涙」だった。
彼との話をするとき、私に感謝を伝えるとき

まっすぐな目をして肩を震わせながら
ただただ、水色の涙を流していた。

彼女は初めての地で、1人で線に繋がらない
自分の人生を約一年必至に生きていた。

私からサイドで見ればこの線はこうして
繋がっているのだが答えは全てこの
写真の中に込めた。

私は彼女のことが苦手だった。

強がる彼女が苦手だった。

肩を震わせながら水色の涙を流す彼女を
知っていてそれに惚れている自分が
前世でいたからだと今はわかる。

自分自身の孤独を痛いほど見つめた日から
彼女は人生がものすごく楽しそうだった。

根路銘ゆりかプロデュースをする中で
彼女はこれでもかというほど
自分に向き合っていた。

私はその光景が見たくて今日まで
彼女のブログを見ていたのかもしれない。


そんな私たち全ソウルメイトの
協力作品は今夜発表。


ここまで長い疑問と孤独を抱えて
わたしも彼女もそして彼女の愛おしい彼も
みんなが歩いてきたのだとわかる。


流れる水色の涙をどこまでも溢れる
想いに変えて。


This is meと言える人生を。


これからももがきながら、彼女は
きっと見つけそして私たちに答えを
導き続けてくれるだろう。