4⃣SNSのお悩み・スマホとのつき合い方
最近は、お子さんが中学校にあがる頃にはほとんどのかたが自分のスマホを持っているように感じていますが、実際どうですか?
かく言うゴマも思春期の子どもの親をしておりまして、
そろそろ自分のスマホが必要になってきそうな雰囲気がしている今日この頃。我が家にも大小さまざまなスマホトラブルが舞い込んでくるんだろうなと覚悟を決めています。
中学校でスクールカウンセラーをしていると毎年必ず起こる、SNSでのトラブル。
ここ数年はLINE やInstagram、XなどのSNSを利用しているお子さんがほとんどで、「○○さんが鍵アカで□□さんの悪口を言っていたのを△△さんがスクショして隣のクラスの子に拡散されたために□□さんの耳に入って・・・」などといったSNS上での揉め事が、翌朝にはこじれにこじれて学校に持ち込まれる、なんてことはしょっちゅう起きているような印象で、そのたびに現代っ子の生きにくさを痛感します。
まだこの前までランドセルを背負っていたこどもたちです。友人関係の失敗はそれなりにあるとは思うのですが、彼らが発した言動は記録され、拡散されるリスクと常に隣り合わせです。「こんなはずじゃなかったのに・・・」そんな思いをしたことのあるお子さんも少なくないのではないかと心配しています。
特にスマホを持ち始めたばかりの中学1年生。新しい友達関係にちょっとウキウキしている4月から夏にかけては、要注意。
親子でスマホ、SNSのルールはしっかりと確認して、自分の手の中だけのつもりの発信が、身内ネタのつもりが、全世界に伝わって誰かを傷つけたり、悲しませたりしてしまうリスクがあること、よくよく話しあっていきましょう。(「うざい」にくじけず頑張りましょうね!)
なんとなくSNS上で起きたことを学校の先生に相談しにくいな、、と感じてしまうお子さんもいますが、もしトラブルが起きてしまった時は、早めに、信頼できる学校の先生に話をしてみることもおすすめします。
登場人物が多ければ多いほど、子どもたちだけで解決することはとても難しいからです。
おそらく、先生には怒られるでしょう。本当の気持ちをすべて理解はしてもらえないでしょう。共感もしてもらえないかもしれません。
それでも!問題解決に向けて協力してくれるはずです。1年後、2年後に振り返ったとき、あの時めちゃくちゃ怒られたけど、ちゃんと謝れてよかった、今も仲間でいられて良かった、そう思えたら一時のお説教も耐える価値が大いにあるだろうと思えます。問題が起こると視野はぐっと狭くなります。
「1年後を考えてごらん。その友達と笑いあえてる自分がいるんじゃない?」
絶対的な味方である家族の皆さんからも、ぜひそんな言葉を投げかけてあげてほしいです。
お子さんがSNS上でおきたこと(それが本人が関わっていなくても)を話してくれた時は、放っておかずに、学校に伝えたり、時には保護者として監督する必要もあります。
さらにSNSだけでなく、スマホは依存になりやすいアイテムでもあります。
夜22時以降はスリープモードになる機能などをうまく使って、お子さんとスマホが離れる時間もしっかり確保してほしいです。そういったルールはスマホを与えるタイミングでしっかりと話し合いましょう。
そして、ルールというものは日々の生活のなかでなあなあになったり、破られていつのまにか無くなったりしますので、月に1度、ルールの見直し、改定、振り返りのスマホ定例会議もおススメします。
ペナルティを課すよりは、よりなりたい自分になるための適性な使い方について、本人の意見を出してもらうようにしてください。
例えば「今月は中間テストがあるから、21時から1時間だけスマホを見て、あとはお父さんの部屋に置いておく」等とお子さん自身がルールを決められると最高ですよね。
ルールを決めてもコントロールが難しく、スマホをさわっていて昼夜逆転をしたり、学校に行けなくなったり、気持ちが不安定になっている場合は、医療機関に相談することも必要になってきます。
病院の「心療内科」や「思春期外来」のなかに「ゲーム依存症」「スマホ依存症」を専門に診てくれる医療機関もあります。
スマホがそれほどまでに依存になりやすいアイテムであることも我々大人は十分に知っておき、子どもが安全に楽しく使えるように見守っていきたいですね。