将棋のまち天童市に行ってきた
少し脱線して将棋の話。少し前に一時帰国で日本に戻っていたのだけど、その時に山形は天童市に行ってきた。
桜まつりの人間将棋や、将棋の駒生産量日本一で有名な天童市。実はラ・フランスの生産量も日本一だそうで、毎年ラ・フランスマラソンというイベントが開催されている。父がハーフの部に参加するということで、私も一緒に出ようかな、というのが経緯。万全の状態で臨んだつもりだったけど、長い緩やかな登り坂に体力を削られ、やっとこさのゴール。沿道でたっぷり食べたけどきちんと参加賞のラ・フランスをもらって温泉へ。せっかくなので私だけ少し延泊して観光することに。
まずは人間将棋の舞台のある舞鶴公園。この派手な感じを想像していたら、何もなくて寂しい感じ。これはやっぱり人が集まってこそなのだね。あと桜。2025年の桜まつりは4月13日とのことで、駒武者募集の告知も出ていた。駒武者って言うのか。私も機会があったら駒になってみたいなぁ。
あと将棋むら天童タワーで将棋の彫駒体験もしてきた。先生が横について教えてくれるんだけど、駒づくりをするようになった経緯とか、伝統工芸士の師匠の話とか、色々聞かせてもらいながらの作業で、のんびりとしたいい時間だった。最近は弟子になりたいと脱サラしてやってくる50代の方が多いんだとか。伝統工芸士にあこがれて脱サラする人の気持ちわかる気がする。
天童のまちを歩いていると、歩道のあちこちに詰将棋の問題が敷いてあって、これを解いて回るのも楽しそう。
ホテルや旅館にもそこかしこに将棋盤と駒が置いてあって(中には特大のものも)誰でも遊べるようになっていて、親子で指していたり、旅行中と思しき学生さん同士が湯上りに指していたりして、平和な光景。特色の際立った町っていいなと思った。
ちょうどタイミングよく紅葉も綺麗で、人も丁寧で優しいし(これは日本全般的にそうなんだけど)、アメリカ生活で擦り減った心を癒してくれるよき旅でした。