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台北、香港、マカオ旅行記 (0日目)
前回 (https://note.com/cocolulu/n/nc692652489f0?sub_rt=share_pw) からの続き。
購入した航空会社のチケットは基本的にオンラインチェックインに対応している。オンラインチェックインを事前に済ませておけば、預け入れる荷物がない限り、空港カウンターに寄る必要はない。バックパック1つで身軽に旅行する計画だ。成田空港には余裕を持って到着できる公算があった。
ところが、昨日の夜、オンラインチェックインをしようとしたらできなかった。当日、空港カウンターに来いというアプリの表示。ということは、考えていたよりも早く空港に着く必要がある。再度計算して調べてみると、最寄り駅から始発電車に乗ったのではギリギリ間に合わないことがわかった。マジかよ……。
筆者の住む地域では私鉄の始発が遅い。JRの駅まで辿り着ければより早い時間に到着できる。調べたら、一番近いJRの駅からだと間に合うことがわかった。徒歩でその駅に行くのは厳しいので、4kmほどの道のりを自転車で走ることにした。午前3時半すぎ。繁華街も寝静まっていた。
早めに着くと、ドレスアップした朝帰りのお姉さんとポルトガル語でずっと電話しているアジア系の中年男性、サラリーマンなどが閉まったシャッターの前で改札が開くのを待っていた。気温は摂氏1桁。台北は20度近くあるらしい。10分ほど待ってシャッターが開いた。
クレジットカードの海外旅行保険が適用されるようにするためにクレジットカードで切符を買う必要があった。しかし、券売機が動かない。時間帯が決まっていて始発電車の10分前から切符の販売が開始されるらしい。繁華街の最寄り駅とあって、酔っ払いとホームレスが多い。酔っ払いはなぜか交通系ICカードで切符を買って、券売機にカードを忘れていた。すぐに届けたら、泥酔しているのに感謝してくれた。ホームレスはプラットホームの暖かい待合室で休みたいのか、改札で駅員とゴネている。駅員の「警察呼ぶよ!」の怒号とほぼ同じタイミングで切符が購入できた。
成田空港に着いて空港カウンターを探すと長蛇の列が見えた。しかし、実際に長い行列となっていたのはオンラインチェックインの列で、単なるチェックインの列は短かった。つまり、オンラインチェックインをしたけど預け入れ荷物があるから並んでいる人たちよりも、オンラインチェックインをしなかった人たちのほうが多いということだ。その結果、オンラインチェックインをしている人たちよりもしていない人たちのほうが並ばずに済む、という矛盾が生じているようだった。かわいそうに……。
チェックインを済ませると、こんどは保安検査場の行列だ。保安検査場がなかなか開かない。卒業旅行でセブ島に行く大学生が眩しい。首からパスポートをぶら下げている限界ソロツーリストを許してほしい。
搭乗ゲートの前に着くと、保安検査場の混雑で結局搭乗開始が30分遅れた。なんだ、最寄り駅からの始発で間に合ったじゃん……。スタバの前の搭乗ゲート。赤い制服を着た美人のキャビンアテンダントたちがコーヒーを片手に何やら眩しい会話をしている。言葉は分からないが雰囲気でわかる。
そろそろ搭乗できるみたいだ。