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オンラインウェディングは新しい選択肢になり得るか?

「オンラインウェディング」というワードを初めて聞いた時、それは余りに安直な発想じゃないだろうか?と思った。

“結婚式”という特別な場所で生まれる唯一無二の感動を空間を隔てたオンライン上で感じられるだろうか?と疑ったのだ。

ところが。それからオンラインウェディングの可能性について考え、実際にシミュレーションにも参加した今、私の考えは180度変わりました。

オンラインウェディングは、立派な選択肢になり得ます♡

人の感情を侮ることなかれ

オンラインウェディングがひとつの選択肢になり得るかもしれない、という仮説を持ち始めていた私に明確な糸口を与えてくれたのは、あるおひと組のご夫婦とそのご友人の方々でした。

『結婚式を自粛したら100万円飛んだ末、それ以上のものを得た話し』

NHKにも取り上げられたそうなので、ご存知の方もおられるかもしれませんね。(とってもいいお話なので未読の方は是非読んでほしい♡)

私が担当したわけでもなく、全く存じ上げないとあるお2人のエピソードですが、これを読んだ時、猛烈に感動して、これだと思った。大切なことはここにあると。

“これ”が叶えられれば、オンラインウェディングは新しい結婚式のカタチとして、従来のものと対等に並び得るのでは?(もしかしてそれを超えるくらいかも!?)と思ったのです。

このお2人にはこんな事をしてくれる友達がいた。その人望があり、絆があった。その物語が伝わったからこそ、赤の他人である私までも胸を打たれたのだ。(本当に、おめでとうございます♡)

映画に感動するように、スクリーン(モニター)を通していても、そこにある物語が伝われば人の感情は動く。人の感情はモニターごときに阻まれるようなものでもなければ、こちらがどうにか動かそうとするものでもないのだ。人の感情をなめてはいけない。まして、そこにいるのは元より絆を持つ人達の集まりなのだから。

オンラインウェディングの鍵は『物語』と『世界観』

物語を伝えるためには、オンラインに場を移すだけではダメだ。結婚式を挙げる意味に立ち返り、リアルの場でそこかしこに生まれている感情を丁寧に分析して、抽出された感動の源を起点に考えていかないと、業界の人間の独りよがりになってしまう。そんなものにニーズはない。

私が当初オンラインウェディングを安直だと感じたのはこの意味で捉えたからだと思う。

だけど、2人の歴史が織りなす物語をオンライン参加の人達にも丁寧に届けて、ひとつの世界観として表現することができれば、そこに生まれた感動はきっととても価値のあるものとなり、お2人やご両家の人生の宝物になるだろう。その時、「仕方なくオンライン」ではなく、「オンラインがいい!」とオンラインウェディングが結婚式の新たなスタイルとして認められるのだろうと思う。

オンラインウェディングにおけるMCの役割は・・

オンラインウェディングにおいて、選ばれる司会者はどんな人か?を考えてみると、おそらくそれは、『時空を超えた空間演出』ができる人。

披露宴会場という限られた空間だけでなく、会場にいるゲスト、モニターの向こう側にいるゲスト。非日常空間と日常空間にいる方たちの気持ちをひとつにし、日常空間にいる方たちをも2人の物語に惹きつけ、巻き込み、物語の一部にする。

そのためには架け橋が必要で、それは生身の人間かつ世界観を演出できるプロがいい。そう、私達ブライダルMCこそ、今持っているスキルと経験で
そのお手伝いができるはずなのです。

オンラインのゲストから「オンラインだけどめっちゃ感動した!!!」と声があがり、オンラインでむしろお得だった!(金銭的な意味でなく)と思っていただけるような瞬間を一つでも多く創る。この心がけひとつで、ゲストの満足度は大きく変わるはず。

オンラインウェディングのご依頼が来たその時には、意識を広く大きく広げ、全方位にアンテナを張りつつマイクを持ちましょう♡

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竹本志帆 Shiho Takemoto
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