『霊性の彼方へ』 プロローグ
プロローグ
これから、
『霊性』についてお話をして参ります。
いよいよ満を持して
『霊性』について
お話することになりました。
『霊性』を理解するガイドとして、
お読みいただければ幸いです。
『霊性』とは何か。
そう問われた時に、
私自身も言葉で語ることは
極めて難しいと感じています。
そこで次のような試みをして参ります。
1)幾何学的解釈の実践
このシリーズでは、『霊性』を言葉で説明する代わり幾何学的に解釈をします。これらの解釈には『こころの立体モデル©』を利用して参ります。
このモデルから『霊性』の見取り図が現れたとき、フラットランドの住人から目覚め、きっと新しい次元の『霊性』が姿を見せることでしょう。
今までのモデル解釈と合わせて、新たな視点から『霊性』を見ることが可能になると考えています。
2)『霊性』の実態を把握する
第二に、『霊性』の実態を把握検証していくことです。
わが国では一般に、『スピリチュアリティ』は『霊性』と訳され、以前からこの言葉がトレンドになっています。
その理由を私なりに考えてみました。
そこには、現代社会に浸透している唯物的な科学主義による生命理解の限界、あるいは科学的な解釈が不可能な生命への神秘的な回帰があるのではないでしょうか。
確かに「科学主義」や「唯物思想」を目にしますが、私は非難や排除ではなく、新しい思想を取り入れ、現状を含んで越えていく有機的解釈をこころみて参ります。
そこに今回の『霊性』を紐解くヒントがあるのではないかと思っています。
3)『霊性』の意図とは
そして最後に、”『霊性』の彼方へ”というタイトルにもあるように、そもそも『霊性』とは何を意図し、どこに向かうのか?
" 彼方にある世界 " とは何かを、お話して参りたいと考えています。
心療内科医として、『霊性』や『スピリット』を語ること、それは心理学、精神医学の専門領域を越え、神智学や人智学などの幅広い領域を網羅することになるため、身の引き締まる思いです。
ですから、私のスピリット(この場合、精神的な意気込み)は、気持ちを穏やかに、志は高く、心根を深く保ちつつ、皆様とご一緒に考えて参りたいと思います。
シリーズ化に寄せて
長年『霊性』について、いつかは語りたいと考えていました。
医学の精神心理学領域のみならず、スピリチュアリズムの実践に生きるスピリチュアリストに向けて、『スピリチュアル』(霊的)な構造とはいかなるものか、『霊性』全領域を認知するための智慧の扉をここに開廟致します。
今回、このように自らの能力不足を感じつつも連載を始めるにあたり、この世界をお守りくださる多くの精霊の方々にまず感謝の意を申し上げたいのです。
おそらく、このシリーズの中盤から触れることになると思いますが、精霊の世界は『信』なるところを中心として巡るものであると考えています。
私は敬虔なクリスチャンでもありませんし、仏門にあるわけでもありません。しかし、今回ご説明する『こころの立体モデル©』の構造から、スピリットの世界、あるいは精霊の世界が存在するという前提で物事は動いていく仕組みが見出されました。
私たちが普通に見ている社会に、例えば厳正なる公平性、公正の世界観を以て精霊の方々は常にその能力の行使について『信』と『愛』を通じ、是非の問いを貫かれておられます。
もちろん、このような書き方やお話に抵抗のある方もおられると思います。
しかしながら、バックグラウンドとして、まず、このような精霊の世界というものが、つまり見えない世界がこの世にはあるという前提でお話を進めていくことを容認いただきたいと思います。
その上で、私は、冒頭にもお話したように、行き過ぎた「科学主義」や「唯物思想」も何らかの役割があるのだと考えております。
そして、言葉のみで一元的に語り続けるのではなく、物理学に数学をもとにした理論物理学があるように、哲学に幾何学を用いた理論哲学という領域を拓いていきたいと考えています。
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では、次回、Chapter1「『霊性』の目的」からはじめることにいたしましょう。
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