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ニュートンとゲーテ「性格」と「強み」 ⑤(1158文字)
マガジン『響』「こころ音の郷」は、こころをどう捉えるか、水面に映る空の色と水の色のような、心に映る感情の故郷を探ります。
1)実像と虚像 主観と客観
今朝の日の出の時間、一羽のカモが飛んで行った。
よく見ると、太陽とカモは、水面に映り込んではいない。微妙に視点の高さが水面に映り込む位置ではなかったのだろう。
実像と虚像、両者を比べれば、当然、実像がリアルであることは分かる。虚像は鏡を通して見たものであるから、それはリアルではない。
しかし、思い出してほしい。私たちは自分の顔をリアルに覗いてみたことがあるだろうか。普段あまり意識もしないことだが、この事実が本来の実像をどう解釈するかを大きく左右する。
ニュートンの光のスペクトルは、客観的に実像を追った。しかし、ゲーテの色相環は、常に主観的位置からの観察だった。
当たりまえだが、私たちは常に主観的であると思っている。極端な話をすれば、主観以外の視点はない。未だかつて一度たりとも、自分の顔を直接見たことはないし、これからもそうだろう。
しかし、私たちは自分の顔を知っている。それは、他者から見た姿、あるいは鏡に映った姿を見たイメージにすぎない。
ニュートンは、絶対時間と絶対空間を定義した。これは、言い換えれば他者視点でモノを見るという考え方だ。誰が見てもそう見えるという客観の世界。
客観視とは、次のような概念化を起こさせる。
広い宇宙の中に多くの銀河系があり、その中の太陽系に土塊のように存在する地球が私たちの棲んでいるところ。
という具合だ。
しかしこれは、本質的に私たちの記憶や知識に存在する印象であり、相当な抽象的概念構築能力を必要とする。実際にそれを察知するわけでも触知するわけでもないのにそのように想っている。
実は、自分の姿についても同じことが言える。特に実際の顔はそうだろう。
つまり、他者視点での物言いは、私が見つめているリアルな事象とは、まったく異なる。このことが、性格の理解に最終的に絡んでくる。
太陽の輝きや、カモの飛ぶ姿は、多くの人が目にできる実像だ。しかし、こころの鏡面によってその姿は、一人ひとり印象がまったく異なる。
前回示した「こころの立体モデル」は、圧倒的な主観(主格)の位置からのこころの全周囲の眺めである。
これを、幾何学的に他者(客観)の視点に変換するとどうなるのか。今回はそれを示しておく。
立体モデルは自己の主観的視点。平面モデルは他者の客観的視点となる。
ブレーキ
ブレーキの立体モデルを以下に示す。これは主観的視点だ。
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つぎに、平面モデルであるが、これは客観視のモデル。
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ハンドル
以下、同様に示す。
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アクセル
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立体的なモデルは、自己の主観からの眺め。
平面的なモデルは、他者の客観からの眺め。
その幾何学的な説明は、また次回。
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