ニュートンとゲーテ「性格」と「強み」 ⑥(1143文字)
人間の性格を構造的に理解するにはどうしたらよいか。専門家としてこころを立体的に捉え、感情や思考、意志の作用や、真・善・美、認識や存在、次元や意識の「場」を構造的に把握する「こころみ」をしている。
前回に引き続き、特性5因子(以下B5)とキャラクターストレングス(以下CS)を立体的に見立てたモデルを利用して、性格の「特性」と「強み」にどのような関係が見られるのか、仮説を立てながら概観していく。
1)ブレーキ、誠実性の軸と円盤の関係
「誠実性」の軸に関係するのは、知識と人間性である。一般的には「常識」とされるものだ。誠実性には、最低限の知識と人間性が必要であり、その蓄積が円盤を大きくする。そしてディスクの制御に節制と正義がブレーキとして活躍する。つまり「誠実性」は、最低限の知識と人間性による「常識」が軸となり、正義と節制/節度により制御される。
平面的に還元すると下の図になる。
「常識」の軸は知識と人間性からなる。それを制御するのが「節度/節制」と「正義」である。「知識」と「人間性」は、それぞれ自身の学びと、他者との関係性(経験)から蓄積されていく。
2)ハンドル、「調和性」の軸と円盤の関係
一方、「調和性」の軸に関係するのは、節度と正義感である。一般的には「良識」とされるものだ。調和性には、最低限の節度と正義感が必要であり、その蓄積が円盤を大きくする。そしてディスクの制御に知識と人間性がハンドルとして活躍する。つまり「調和性」は、最低限の節制と正義感による「良識」が軸となり、知識と人間性により操舵される。
平面的に還元すると下の図になる。
「良識」の軸は正義感と節制/節度からなる。それを操舵するのが「知識」と「人間性」である。「正義感」と「節制/節度」は、それぞれ自身の学びと、他者との経験から蓄積されていく。
3)アクセル、「外向性」の軸と円盤の関係
最後に「外向性」の軸に関係するのは、勇気と超越性である。一般的には感情を伴う「意識」だ。外向性には、感情を伴う意識が土台となり、その蓄積が円盤を大きくする。そしてディスクには超越性と勇気がアクセルとして活躍する。つまり「外向性」は、感情を伴う「意識」から超越性と勇気に関連し制御される。
平面的に還元すると下の図になる。
「意識」の軸は「超越性」と「勇気」からなる。それを制御するのは、この図には記載されていないが、「神経症傾向」そして「開放性」という性格である。「超越性」と「勇気」は、自分からの学びと、他者との経験から蓄積されていく。
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