『数字の象形』《おとぎばなし》「序」(416文字)
「序」
わしは、語り部じゃ。
これから、数字にちなむお話をすることにしよう。
むかし、スージーという町に、鋳型職人がおった。その男は神事にまつわる仕事をまかされておった。
あるとき、神様からのお告げで、数の意図を知ることになった。
それまで、数字の意図については、何も知らなかった。男は何とかしてそれを後世に伝えたいと考えた。
神様は数がお好きなのじゃ。わかりやすいからのう。無限に続く世界も表現できる。
単に数えるだけでなしに、数とはもう一つの顔があるということじゃ。
おそらくまったく知られておらんが、数字の象りは「意識」じゃと伝えられておる。数字の象形をみれば、本当の意識を見る目を持つことができるのじゃと。
数字は「意識」の意図を示してくれておる。
意図とは「意」と「図」じゃ。図は描くことができる。描くことで意識の意図を知るこころみが、これから話す「数字の象形」という物語じゃ。
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