『数字の象形』《おとぎばなし》「0」(490文字)
「0」
数字の象には、幾つか基本的な法則があるから、それから話すことにしよう。
さよう、数の大元は「0」じゃ。「0」は数えられない「無」じゃ。しかしここには永遠の持続という意図が隠されておる。視点といってもよかろう。
ちょうど丸い穴から覗くと何かが見えるように、その奥に無限が拡がっておる。じゃが、これは空間の広がりというより、時間の源じゃ。
永遠というものは、もともと時間を表す言葉じゃからのう。
そしてここには、これからお話しする「1」から「9」までの意図が全て入っていることを学べば、この「0」が本来の持つ意図を知ることができるのじゃ。
よいかな。このお話をよく聞き、数ともっと親しくなるとよい。そうすれば必ず数は、そなたに親しみをもって接してくれるはずじゃ。
「0」は場所にも関係する。その位置といってもよかろう。どの穴から覗けばよく見えるか、覗く穴によって見え方も異なる。この穴とは出会う「場」じゃ。その「場」はつなぎ目になる。
「場」はこれから話すつなぎ目の合わせ方にも関係するのじゃ。視点を合せていくという意味じゃな。つまり見つめ合うことじゃよ。
それが「愛」そのものじゃ。
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