どんな日でも好し
まだ知らない自分の「本質」を知りたくて、
伊木ヒロシさんのセルフコーチングセミナー
を受講しています。
第3回目の課題映画は【日日是好日】です。
エッセイスト・作家の森下典子さんの著作『日日是好日‐
「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を原作とした映画です。
25年に渡って茶道を続ける女性が得たたくさんの学びをつづって
います。
まず、なんといっても茶道の先生役である樹木希林さんの
佇まいが素敵でした。
茶道をされる人の所作はほんとに美しいですね。
わたしが今まで触れたことのない文化のおはなしでしたが、
なんとなく理解できるところもあったりして。
画面から伝わるここち良い静寂、茶の湯の音、雨の音、
日本の四季の鮮やかさ・・・美しい。
日本に生まれてよかった。
こんな風に四季を五感でかんじる事、忘れていました。
さて
この映画の題名でもある、「日日是好日」。
はじめ
「ん?なんてよむの?」からの「なんて意味?」
この年で知らないのはさすがに恥ずかしいかなと思い
映画を観るまえに検索しました。
そして
「なるほど」からの「で、どうゆう事??」
調べれば調べるほどわからなくなってしまいました。
というのも、読みかたもいろいろで
「にちにちこれこうにち」「ひびこれこうじつ」とか
映画の中では「にちにちこれこうじつ」となっていました。
「日日是好日」もしかり、意味の捉えかたもさまざまでした。
禅の言葉で、中国唐時代の雲門文偃(ぶんえん)禅師のことばです。
直訳すれば「毎日が好日」です。つまり「毎日が良い日」との事。
ふつうに考えても「毎日が良い日だ~」なんてことは無いわけで、
そこでいろいろな方が持論を唱えていらっしゃいました。
ようは自分がどう解釈して何を感じるかが大事なわけで
映画を観る前に検索するんじゃなかったと後悔しつつ
できるだけフラットにみるようにしてみました。
始めにも書きましたが、四季折々の庭の風景や、季節を表現した和菓子
(とくにアジサイを模したお花の菓子)、着物をきた女性のなんと美しこと。
そして、劇中に散りばめられた なんともこころにしみることば の数々。
たくさんありすぎてすべては書けませんが、とくに
この世の中には「すぐわかるものと」「すぐにわからないものがある」
後者は長い時間をかけて少しずつそれがわかってくる。
子供の頃はまるでわからなかったフェリーニの「道」に今の私が
とめどなく涙ををながすことの様に・・・
主人公の典子が最後のシーンで語るこのセリフ。
わたし自身が長い人生へてきたからこそ、理解し納得できる言葉かなとおもいます。
20代の頃にこの言葉を聞いてもピンとこなかったでしょう。
若い頃は人生について深く考えないし、恐れもない、幸せは永遠に続くものだと信じていました。
それでも、挫折や悲しみを幾度となく経験し、落ち込み・・・
しらない間に時間が解決していく。そのくりかえしで今ここにいます。
そして、ふと今までの人生を振り返ってみても 何も無駄なことはなくて
すべて今のわたしにつなっがています。
話が飛びますが
33年前に発売された、美空ひばりさんの「川の流れのように」
当時まだ十代(若っ)さっぱり良さがわかりませんでした。
でも今聞いたら(必ず泣きます・・)
分かる方は口ずさんでみてください。年代がばれますが・・・
「日日是好日」
【好日】とは「良い日」ではなくて「好い日」
どんな日でも よしとする日
たとえ辛いことがあったとしても
ありのままをありのまま受け入れる
世の中につまらない日などなく
無駄な日など無い
わたしはこのように理解しました。
でこぼこ道や
曲がりくねった道
地図さえない
それもまた人生
ああ 川の流れのように
おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように
移りゆく
季節 雪どけを待ちながら
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