
占い師であり、魔女が麻雀を愛してしまうのは「麻雀が儀式」だからである
麻雀ってゲームデザインが世界一美しいゲームだと思ってる。
麻雀以上に美しいゲームってあるんだろうか。。。(異論は認める)
将棋やチェスは一対一の二元論の世界
ストイックな白黒の、禅なる世界。
(囲碁は陰陽道の占星術との説も)
三麻は、三位一体のピラミッド型。
麻雀になると四元素(四神・四方位)の世界観になる。
いろんなゲームの美しさはあるのだがとにかく、麻雀というゲームは
・ゲームができる人数が決まっている
(儀式に参加できる人数が決められている)
・それは神と繋がる数である
(三位一体か、四神か)
・1-9の数を使う
(九星・万物の根源(河図/落書)・数字の根源)
・白發中(上元/中元/下元・出世の段階)
・白(ハク/白板(パイパン)白い的/公平さ/素地)
・發(ハツ/緑發(リューファ)矢を放つ/チャンスを作る/財を成す/ことを起こす)
・中(チュン/紅中(フォンチュン)的を射る/結果を残す/成功する)
・東南西北(四聖獣・青龍/朱雀/白虎/玄武)
・筒子(ピンズ・四角い穴の空いたお金)
・索子(ソーズ・穴の空いたお金を束ねる縄)
・萬子(マンズ・そのお金の量・単位)
・花牌(春夏秋冬/四季/梅蘭菊竹(この花も中国思想にとても大切な植物で、人の成長を表す)
・その牌は全て4枚ずつある(四方向の結界の完成・安定の数)
・山/河/風がある(風水)
・山(牌が積まれている場所)
・河(牌が流れている場所/牌が捨てられた場所)
・風(牌を引く順番/風の流れ)
・一つ引き入れたら、一つ必ず手放さなければならい選択を毎回強いられる(運と選択)
・必ず親を経験する(主役になれるタイミングが必ず巡ってくるが、親でチャンスをのがせば次の人に親が移る)
・ゲームの始まりと終わりに、牌を混ぜる。
洗牌(シーパイ)
(牌の浄化。リセット。必ず混沌に返す。無秩序を生み出し自然に返す。これはまさに占いの手順そのもの)
・サイコロを振って親を決める
(開門(カイメン)開門は奇門遁甲にも使われる用語で、運気を呼び込む場所でもある。つまり親はその時一番ツキが回る人を選ぶ)
・ドラを決める
(王牌(ワンパイ)の次の数字(懸賞牌)をドラと呼ぶ。ドラゴン(龍)が語源とのこと。その場を支配する王の使役するドラゴンを味方に引き入れるかも勝敗に左右する)
・実力や経験が反映されるが、運や勘を味方につけないと勝てない(正しく人生…!!!)
・自分のツモ(牌を引く)もしくは、相手が放出した牌でも上がれる
(自分の運と引きであがることも、相手の選択が自分の勝利となることがある。それって人生やん)
シンプルなのに、カオスが発生する多様性が卜占と同じ。
ロジカルであり、無秩序。
この世界の物理や原理を擬似的に他人と四方を囲んで作り上げるって儀式やん…
一説ですが、
中国の一部の地域では御葬式の夜、家族で麻雀をする習慣があり
洗牌(シーパイ)のジャラジャラという音が魔除けになり、また死者を癒すので麻雀を必ず行うのだそう。
そして、占いとしても使われており、家族が一人減った状態で、この家族の運命はどのように采配が変わったのかをチェックするのである。
この家族を次に支えるのは誰が、誰がどんな注意をしなければならないのか。それは振り込んだ牌や上がりで占うことができるのでしょう。
中国の占いが使える人間(中国思想がわかる人)は麻雀の結果で占うことができると思うので、是非やってみてほしい。
ほんとね、麻雀はギャンブルとか、ゲームとかの域を超えている気がする。
麻雀は本当に美しい。
中国思想が全て詰め込まれてる。
こんなに美しくて面白くて儀式的なゲームは後にも先にも生まれないんじゃないかな、って思っちゃう。
ああ本当に美しい。
最後に、呪術的なまじない道具たりえるものとして少しだけ麻雀牌の元々の材質について。
古い麻雀の牌って「鹿の骨」や「象牙」「竹」でできているのですよ。
これをジャラジャラと混ぜるって、もう、ね。
魔術的でしょ💓
麻雀が強いわけではないのに、占い師であり魔女の私が麻雀を愛してしまう理由、伝わったかな。
諸説あるので異論は認める。むしろ教えてほしい。