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「ここいろに出逢って【肯定的な未来】が見えた」~性別違和のお子さんをもつマンスリーサポーターNさんのストーリー~
Nさんが初めてここいろ会にやってきたのは、お子さんが小学校5年生の時でした。Nさんはお子さんが保育所に通う頃から、お子さんの性別違和と向き合い、悩まれながらもお子さんの意思を尊重して子育てをされてきました。
のびのびと自分らしく成長していく我が子を見守る反面、「本当にこれでいいのかな」という漠然とした不安を感じたり将来を想像することが恐ろしくなり、しんどい気持ちを抱えるときもありました。
そんなNさんがここいろhiroshimaに出逢って、我が子にも【肯定的な未来】が待っていると思えるようになるまでのストーリーを分かち合います。
「この子は女の子だから、いずれは女の子になるんだから」という気持ちが吹っ切れた瞬間。
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Nさんのお子さんSは、生まれたときの性別は女の子。ただSは幼い頃から男児用の洋服や下着を好んで生活していて、保育所でも自分の好きな格好で通っていました。Nさん自身は「この子は男の子っぽい子だな~」という感じで受け止めており、そこまで深くは考えていなかったそうです。
ですが、小学校入学前に制服と向き合う必要が出てきた際に、
「もう小学校からは、女の子用の下着に替えないといけないって思ったんですよね。小学校からはスカートを履いて学校に行くのだから、スカートから下着が見えた時に男の子用のものが見えたら周りの子たちから変って思われると思ったんです。」
そう語ってくれたNさん。そのことをS本人に伝えると、「なんで?今までいいって言ってたのに!」と全く納得できない様子だったそう。
このやりとりをきっかけに「この子は本当に性別違和で悩んでいるのかもしれない」と感じ始めたNさんは、インターネットで情報を調べ始めたり保育所の先生やカウンセラーの先生に相談してみるものの、具体的な解決策は分からないまま、徐々にSとの関係が悪化していきました。
制服の採寸を拒絶し、「もう、なんでもいい」と投げやりな態度の我が子の姿を見て、Nさんは「これが6年間続くと思ったら、しんどいよな」と感じました。Sは嘘をつくようになり、日に日に笑わなくなっていきました。
そしてある日、「もういいか」「この子が思うようにしよう」と決意したNさん。髪型もこれまで本人がやりたがっていたが止めていたソフトモヒカンにさせてから、Nさんの気持ちも変わりました。
「心のどこかで思っていた『この子は女の子だから、いずれは女の子になるんだから』という気持ちが吹っ切れました。性別で悩んでいるのであれば、この子が望む性別で小学校へ行かしてあげよう思ったんです。」
当時、周囲の人たちからは、「まだ幼いんだから、どうなるか分からんじゃん」という声もあったそう。でも、Nさんは学校に男子制服で行くことをお願いしに行き、学校での対応も先生方と話し合いました。そして、無事男子制服で学校に行けることが決まり、Sは男子制服で入学式へ。
「Sは、私に反発してた時が1番しんどかったと思う。味方だったはずの私に自分を否定されてたわけだから。小学校へ行きたくない気持ちだったのが、小学校への楽しみができてよかったと思いました。」
そうNさんは語ります。
ここいろを最初に知ったきっかけは新聞記事。「困ったときに相談しに行こう」と思っていた
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小学校へ入学してからのSは、持ち前の明るさで友達や先生との関係もよくのびのびと学校生活を送ることができ、性別違和で困ることはなかったそう。Nさん自身も、Sのあり方や表現を受け止めて認めており、学校とも連携できていました。
そんなNさんがここいろhiroshimaを最初に知ってくださったのは、新聞記事でした。
Sが小学校3年生ごろに、ここいろhiroshimaの活動が紹介されている新聞記事を見せてもらったことで、Nさんは広島にも我が子と同じような悩みを抱える子どもたちのための居場所があることを知ります。
Nさんは「その当時もここいろ会に行ってみたいと思ったんですが、本人は家でも学校でも自分らしく過ごせていて、特に困っていませんでした。もし、すごく困っていたら行っていたと思う。」と言い、
ずっと頭の片隅には【ここいろhiroshima】の存在があって、「困ったときに相談しに行こう」と思ってくださっていたそうです。
当時のNさんは、我が子のことを誰にどこまで相談したらいいのか、自分の選択や判断はこれで本当にいいのか、分からないまま悩みながら子育てされていました。
高学年になって、身体が変化していく際にはどうしたらいいのだろうか。
今は、当たり前に男の子と遊んだり、男の子として過ごしているが、それがいつかできなくなる日が来るんじゃないか。
そんなことを漠然と一人で考えている状態だったNさん。
家族など身近な人に相談はしているが、特に明確な答えは出ないまま。Sの意思を尊重しながら具体的にどうするのかは親である自分で決めなければならず、学校に説明やお願いをしに行く日々。
我が子のことを支え応援しながらも、これで本当にいいのかな…という不安感がNさんの心の中に募っていきます。
【肯定的な未来】が見えた初めてのここいろ会
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Sが小学校5年生になったタイミングで、Nさんは当時Sが通っていた小学校の教頭先生からここいろ会へ参加する後押しをもらいました。
教頭先生はここいろhiroshimaの講演会を聞いてくださり、「すごいよかったから、行ってみたらいいよ」という言葉とともにここいろのパンフレットをNさんに手渡します。
Nさんとしては、Sも高学年になり、中学校やこれから先の将来のことも考えはじめていました。「行くなら今のタイミングなのかも」そう思ったNさん。本人にもここいろ会のことを伝えると「行きたい」という意思が確認できたので、2人でここいろ会へ行ってみることに。
NさんとSが参加したここいろ会は屋外での交流会で、少し話をした後はSとあっきーはキャッチボールをして楽しみました。
帰りの車の中でSは「楽しかった」「でも、不思議だった」「あの人たちは何者?」という素直な感想をNさんに伝えてくれたそう。
そして、あっきーと実際に触れあったSは「俺もああなるけ」とNさんに言い、Nさんも「そうそう、あんただけじゃないけえね。」という言葉を返して家路に着きました。
~ここいろ会へ参加してみて【Nさんの言葉】~
ここいろ会に参加してみて、私自身とても安心しましたし、相談できるところができたと思えました。
Sが小さいときは今とは違って、調べても情報が出てこないし相談先も分かりませんでした。学校の先生に相談すると言っても、Sのことでこちらからお願いをすることが多く、先生も私を頼りに対応を聞いてこられます。カウンセラーの先生も話はじっくり聞いてくださるけど、具体的な答えや解決策はでないままでした。
でも、ここいろではこれから先のことを具体的に相談ができることに安心しました。
これまで、自分の子育てや決断について「これでよかったのか」という気持ちがずっとあったけど、実際にあっきーに会って「これでよかったんだ」と思えました。
これまで正直、Sの未来を想像することが恐ろしくなるときがありました。将来、働く時のことを想像するとこの子はどうなるんだろうか、周りの人よりもしんどさがあるんじゃないかと想像してしまい…。大人だからこそ、乗り越えていかないといけないことが先に見えて、想像できないのに想像して不安を感じていました。
でも、ここいろに出逢って【肯定的な未来】が見えました。Sの未来が想像ができるようになりました。人と違う部分があっても、それを活かしてくれたら、いい未来が待っているって思えたんです。
ここいろにお世話になっている側からここいろを支える側へ
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Nさんはここいろ会への参加を重ねていった後に、現在では希望の種マンスリーサポーター(月額寄付サポーター)としてここいろの活動を支えてくださっています。
「マンスリーサポーターになる前は、『私がここいろにお世話になっている、参加させてもらっている』という感覚だったけど、今は『私がここいろを支えている」という感覚に変わっているんです。今は2人を応援したい!って気持ちが強くて、寄付というやり方でここいろの一員、一緒にやっていくんだって気持ちになりました。」
このNさんの力強い言葉から、自分が救われた経験を経て、今度は仲間としてここいろを支える側へとシフトしていき、支え合いの循環が巡っていることを感じてとても嬉しくなりました(*^-^*)
【Nさんから希望の種マンスリーサポーターを検討されている方へのメッセージ】
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ここいろの活動も広がっていき、必要としている親子さんも今なお増えています。
子どもたちが誰でも参加できるようにここいろhiroshimaでは子どもたちの居場所は無料で開催しています。無料で続けていく重要さと難しさが分かるからこそ、金銭面でのサポートは大事なことだと私自身感じています。
ここいろhiroshimaは、私にとっても大事な場所なので、これからも続けていくためにぜひ一緒に仲間の一員になってください!
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LGBTQ+の子どもたちにとって、自分の将来が想像できるロールモデルがいることは「自分も生きていけるかもしれない」という希望を育みます。私たち自身もそういう存在になりたいと思い、これまで活動を続けてきました。
ただ今回のインタビューでNさんの言葉を聞き、子どもだけでなくその保護者さんにとっても、我が子の将来を想像できる存在に出逢うことで自分自身の子育てを肯定できたり、我が子の将来に希望がもてるきっかけになることを知り、自分たちの活動の意義を再確認できました。
改めて、Nさん本当にありがとうございました!!
ここいろhiroshimaでは『希望の種』マンスリーサポーターを募集しています
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