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【活動報告】保護者会(2024年11月)

こんにちは。
先月11月27日に今年3回目の保護者会が開催されました。

今回は、関西で産婦人科医であり、ジェンダー外来もされている藤田圭以子先生も参加して頂き、いつもと違った保護者会となりました。

2部構成で行い、1部で藤田先生のプレゼンテーションを拝聴し、2部はいつものように自己紹介を簡単に行い、今現在の状況や困っていることを話し、皆で共有しました。
参加者は先生を含め、12名でした。

●藤田先生のお話:「性別に違和感を感じるとき」について

先生は、LGBTQ.SOGIについてなど少し混乱しやすい言葉の意味を分かりやすく説明しながら、マイノリティの人々が生きづらい社会構成の他、トランスジェンダー外来での対応.ホルモン療法等多様面からお話してくださいました。

参加されている皆さんも熱心に聞かれ、特に医療的な分野に関しては、やはり医師の見解で詳しく話ししてくださるため、分かりやすくメモをとられている方もいらっしゃいました。

特に印象に残った部分は、『相談にはマニュアルはない。情報収集の内容が百人百様である。だからこそ、ここは安全で安心な場所であることを本人、付き添いの方と確認し、とにかく聞いて、聴いて、尊重する』が藤田先生の流儀だそうです。

そして当事者がどうしたいかを大事にし、決定権は当事者にあることも強く話されていました。そして困りごとが減るように、本人と付き添いの方をつなぐ、学校や会社で困っていることにアドバイスし、実行しつなぐ。

ここいろのあっきーとさーちゃんと同じだなって思いました。

藤田先生、ありがとうございました。

●保護者会話したいこと聞きたいことについて

  • 入学を機に、カミングアウトして学ランを着たいと話す我が子。学校との調整が難航していること

  • 地元に性的マイノリティへ理解を示し、受診できる心療内科がないこと。どこか受診できるところを知りたい について情報、意見交換しました。

〇学校との調整について

藤田先生からのアドバイスもあり、まずは学校は前例がないことで戸惑うのであれば、文部科学省が提示している性的マイノリティに関する施策を理解してもらい、調整してもらうことは当然なんだといった働きがけが大切なことを話してくださいました。

当然の権利なのですが、前例がないことで調整が困難と話される保護者の方はたくさんいらっしゃいます。ここいろや藤田先生のような方の力をかりる、人権課に相談してみることで前進することもある等情報を共有しました。

〇心療内科受診について

現在当事者が不安なく落ち着いているのであれば、無理に受診する必要はないことを藤田先生が話してくれました。
ただ精神的に不安定となり受診するならば、理解して受診できる県内の病院があることを情報共有しました。


今回の保護者会は、いつもの雰囲気と違うものがありました。専門的な知識があり、理解し寄り添ってくれる方が近くにいることは、当事者や家族等にとってとても心強く、安心あるものなんだと改めて感じることが出来ました。

藤田先生はとても熱心で沢山のことを伝えたい!と熱い思いで話してくれましたが、一旦そこから離れると、ほんわかでニコニコ笑って、常に「ありがとう。嬉しいわぁ」と話ししやすい方でした。

これからも色々な専門的な方のお話を聞くことが出来る保護者会にできたらなと思いました。


●次回のここいろ保護者会は、
2月16日(日)を予定しています。

保護者会へ参加したい、ご興味がある方は、ここいろhiroshimaのHPよりお問い合わせください。


2024年度の保護者会の実施日時の予定は以下の記事からご確認ください。


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