18通目「あなたの人生は、誰のモノ？？」
こんにちは！！
日増しに寒さも厳しくなってきた北海道、この記事を書いている今、窓の外に目をやると、辺り一面真っ白な雪景色、これからどんな景色を楽しませてもらえるのかと思うと、ワクワクしてきますね(*^^*)
さて、今回のコラムのテーマは『あなたの人生は、誰のモノ？？』についてです。これは予定していなかったことなのですが、今年の春から交流のある大学生と先日食事に行った時、彼女の話を聞きながら思ったことをコラムにしたいと思い、急遽このテーマで書くことにしました。
彼女は、現在大学４年生です。教員を目指して大学で学び、手話サークルも立ち上げて仲間を集めたりして活動にバリバリ励む、エネルギッシュな学生さんです。10月中旬に遊びに行った大学祭で「教員採用試験に受かりました！！」という嬉しい報告に、自分のことのように喜んでいました。
ところが、その1ケ月後に「辞退した」という報告を受けたのでした。驚きましたが、よくよく話を聞いてみると、「もっと経験を積んでから教育現場に入りたい」とのこと。小中高大学とストレートにきて、そのまま教育現場に入ることについて、彼女の中で何か感じることがあったのでしょう。
周りには「せっかく合格したのに、もったいない！！」と言われたそうです。父にも怒られたけれど、彼女の決意は変わらなかったという話を聞いて、かっこいいなと素直に思いました。清々しさすら感じられました。
彼女は、自分の歩む人生について、自分の意志で決めている、つまり周りの評価や意見に左右されることなく、自分の人生をどう歩んでいくのかは自分の「責任」で決めているということになります。彼女がどのような人生を選択していくのかは、彼女の「自由」であり、そこに責任が伴うのですが、来年４月から道外で仕事をしながら学びの場に身を置くと話す彼女の姿は、本当に素晴らしいなと思いました。
もちろん未知の世界に飛び込むことへの不安もあるでしょう。初めての一人暮らしが少し怖いという素直な気持ちもあるとのことでしたが、自分の意志でゆく道を決めている彼女は、この先何があっても自分の足でしっかりと人生を歩んでいくことでしょう。
「せっかく安定を得たのにもったいない」と言ってくる人達、彼らが彼女の人生を歩むわけではありません。これから歩む人生について、私達はどうしても周りの評価や感想などに振り回されがちです。必ずしも「収入の安定＝幸せ」とは限りません。
大事なことは、「自分の人生は、自分のモノ」であって、幸せの基準も周りが決めるものではないということ。自分がどれだけ納得しているかによって、人生の満足度は大きく変わってくるのではないでしょうか。
話し方とあまり関係ない内容に見えますが、実は話し方の根っこにある、とても大切な部分で、「自分の意志で決めている」ことで、話し方にも大いに影響を与えていると思います。心に響く話し方も、そこに繋がっていくのではないでしょうか。