花が好き
溺愛していた猫のマロンが亡くなってから、はや4ヶ月。あっという間とも思えるし、まだたった120日あまりとも言える。
その間、欠かさなかったのが花を飾ること。最初はただ単に気持ちを慰めるような感覚で、マロンのいない辛さを、花の美しさで癒やしてもらう感じだった。
そのうちに花を飾ることが習慣になった。ちょうど新しく買った花も一週間もすればしおれたり、花びらが散ってしまったりするので、一週間程度の間隔で、フラワーショップにお花を買いに行くことが日常化した。
今までも花は好きだったが、そこまで思い入れがあったわけではなく、ただ美しい、香りがいい、という程度の感情しかなかったのだったが。
もうかれこれ、10回くらい同じフラワーショップに通ううちに、お店の人とも顔見知りになり、「前回のお花はピンク中心だったから、今回は白を基調に」とか「ガーベラだけでまとめたい」とか、それなりお店の中の花を見ながら、自分の希望が言えるようになった。
しかし、そんな感じの日々も、もう少しして暑くなったら小休止かも。花がどんどん持たなくなってきたから。悲しいことだけど、夏は飾れないかなと思う。
そうこうしていたら、近くでボタニカルアート(植物細密画)の講座を見つけた。花をじっくり観察して、まるで写真のように描く。今まで漫然と見ていた花をじっくり見て、二次元に写し取る。これは興味深いと思い、来週から通うことにした。ちょうど絵が描きたいと思っていたから、いいタイミング。
花を身近に感じることで、より花が好きになり、花を描くところまで来てしまった。このまま行けるところまで行こうと思う。
マロンのために飾った最初の花。ガーベラとラナンキュラスが可憐で美しい。心が浄化されるようだ。