〈体験記〉奈良の墨、握り墨WS
奈良の墨作りをされている錦光園さんのWSがあるとのことで、ヨガ講師であり瞑書家の先輩の個展にお邪魔しつつ、参加してきました!!
ところで、、、
墨の香りって何かご存じですか??
実は、皆さんが墨の香りだと思っている、
匂いは樟脳なんです!
この樟脳香りを墨だって認識してたんですね。
▼墨のお話
現在、墨作りをしている方は、日本中で9件しかなく、そのうち8件が奈良。
全盛期は50件くらいあったそうです。
奈良に多くの墨屋さんがある理由
最初、飛鳥に都があったことや寺社が多く、
需要が大きかったことに由来しているとのこと。
墨は、ススと、にかわ、香料からできています。
そして、墨には松煙と油煙というススの種類があるそうです。
中国から渡ってきた最初の墨は松煙というものでしたが、今日本では1件しか扱っておらず、引退される予定で、もう作られていない状態なんです。
なので、消えゆく材料なんだそうです。
なくなってしまう物悲しさを感じてしまいました。
油煙の方は、日本で発展した作り方のようで、
まだまだ主力のようです!
ススは、パウダーよりもパウダーな。
なんと表現したら伝わるかな。
かなり粒子が細かく、鼻息で舞ってしまうくらい細かい微粒子でできています。
そのススをにかわで固めて、墨を作ります。
にかわとは、動物のゼラチン質なのですが、コレが解けると動物の臭いがするので、香料(樟脳)が使われるようになったんだそうです。
にかわは、寺院や文化財などの修復に使われている昔ながらの接着剤のようなものです。
通常、墨は木型で型を取ってから、1年半くらい乾燥させてやっと出来上がる手間のかかる大仕事。
今回の握り墨は握って型をつけるので、木型は使ってないのですが、その木型を作る職人さんももうお一人しかいなく、90才を超えているのだそうです。
出来上がりは、作った大きさの2/3くらいに縮みます。
なので、縮むことを考えて、材料も型も全て計算されているんです!
ホントに、1400年前の技術とは思えないくらい、感動しました。
現在、書道をする人口は、減ってはいないのに。
墨汁に押されて、墨を使う人は激減してしまったとのこと。
私もお話を聞いて、墨の剃り方ってちゃんと知らなかったなと。
そして、ワークショップのお土産に、握り墨をお持ち帰りしてきたのですが、桐箱につめたら最低3ヶ月は開けてはならない!らしく、来年の1月までは眠らせておかないとならない感じです。
どうなるか、楽しみ😊✨✨
◼︎ 瓊音展(にのおとてん)
https://meisyokaori.jimdofree.com/exhibition/
◼︎瞑書家 好朶かおりさん
https://meisyokaori.jimdofree.com/
◼︎錦光園 長野睦さん
https://kinkoen.jp/about/
良い活動をしていけるように頑張ります٩( 'ω' )و