学校教員や保育士の就職に強い大学ランキング(東洋経済)からの考察
まずは、東洋経済社の「学校教員や保育士の就職に強い大学ランキング」という記事です。
就職人数で順位を決めているので、本当に就職に強いがどうかわからないが、保育園や幼稚園の新卒採用において、有資格者の卒業生が多いことは、採用戦略を決めるうえで重要な要素の一つであることは間違いない。
私も採用戦略セミナーの中でも、養成校との関係構築を最重要課題の一つのあげて話をしており、実習から採用に結びつけるプロセスの構築(仕組み化)を勧めています。
求人広告の会社の経営者である私が言うのも何ですが、実習から採用できるのが一番いいと考えています。確かに、実習は手間がかかりますし、自分の園を希望してくれないとガッカリもしますが、ミスマッチが少ないのも事実です。
このランキングでは、上位校がすべて4年制大学になっています。
単科大学の短大でも入学人数の多い学校はありますので、このランキングは、短大を調査の対象にしていないと思われます。
2023年度の卒業生データなので入学年度でいうと2019年です。
2021年から保育学生の入学数が激減していますので、今回は、このランキングに2023年度の入学者数を加えてみたいと思います。
このグラフで何を伝えたいのかというと、採用の現場においては、卒業生の数が重要ですが、長期戦略を考えると、今入学している人数の方にもっと目を向けなければなりません。
学生を増やしている養成校もありますが、微々たるもので、多くの養成校が学生を大幅に減らしています。この影響を受けるのは4年後(短大であれば2年後)なのです。
園長通信で新潟市の取り組みを紹介させていただきましたが、地域の養成校を守るためには、産学官連携多型の職業体験をいち早く実行することが重要です。いつまでも可能性の低い潜在保育士の掘り起こしに希望をいただいては、地域の保育士育成が崩壊してしまいます。
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