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【グラフで見る】学童保育 過去最多140万人!全国と東京都の比較。

2024年1月17日、放課後児童クラブ実施状況調査(全国学童保育連絡協議会)によると、2023年5月1日の利用児童数は前年比5万5908人増の140万4030人で、過去最多を更新したことが明らかになった。

登録児童数の推移(140万人突破)

学童保育所は、小1の壁と言われる待機児童が社会問題となり、その後、人材不足が顕在化してきました。そして、放課後児童支援員の配置人数問題…。

これは、保育所が過去に「待機児童」→「人材不足」→「人材の質」へ課題が推移してきたものと同様です。この課題は、東京などの都心から地方へと伝播拡大していった過程とも同様です。

今回は、全国の学童保育所と東京都の学童保育所の比較をグラフにし、今後の学童問題を考えていきます。

学年別、入所児童の割合比較(全国・東京都)

東京都は、低学年(1~3年制)の比率が高い。理由として考えられるのは、1つ目は、小学生の通塾率。国立教育政策研究所の「全国学力・学習状況調査(令和4年)」によると、小学6年生(公立)の通塾率は、全国平均24.1%に対して、東京都は37.1%と全国TOPである。理由の2つ目は、学童保育所が根本的に足りないため、上級生の受け入れを行っていないことによる追い出しです。

放課後児童支援員の分類比較(全国・東京都)

東京都は、保育士、幼稚園教諭等の教員、社会福祉士の有資格者や大学で専門知識を習得した者が3分の2を超えている。地方は、高卒の経験者が半数を占める。

設置主体の比較(全国・東京都)

設置主体については、全国では、75.8%が公設の学童保育所に対して、89.3%。民設の割合が全国の平均以下である。こちらも、高学年の通塾率の高さが影響しているのでしょうか。ただし、民間開放が進んでいそうな東京都で公設公営の施設が多い理由は分かりません。

開所時間比較(全国・東京都)

開所時間は、東京都の方が遅くまで運営を行っている。

以上を踏まえたうえで、1月末にニュースで取り上げられた「東京都の認証学童クラブ制度」とは、いったいどんな内容なのでしょうか?
記事には具体的内容はありませんが、「保育の質を高める狙い」とあります。考えられるのは、
①東京都認証保育所を活用した学童クラブ
②全国基準より厳しい基準を設定した学童クラブ

のどちらか、或いはその両方ですかね。

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