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保育の「スキマバイト」問題。~増えるタイミーさん~

76年ぶりの配置基準の改定で、ただでさえ足りない保育士が、さらに足りなくなっているということなんですが、新たに問題になっているのが「保育士のスキマバイト」という記事です。


そのスキマバイトの『タイミーさん』が想像以上に増えているみたいです。

面接や履歴書なし、単発などで、すきま時間に働くアルバイトのアプリ「タイミー」で保育人材を集める保育園も。平松理事長の知り合いの園もシフト表に"タイミーさん"という記載があるといいます。「(保育士の)個人名ではなく“タイミーさん”なんだ。どのような人が来るかわからないタイミーさんに頼まないと、保育が回らない時代になったんだと衝撃でしたね」

日テレNEWS NNN

実際に「スキマバイト 保育士」をGoogleで検索すると、こんな検索結果がでてくるんですよね。丁寧に広告までしっかり入れています。
人材紹介に続き、タイミー枠も狙われていますね。

実は、このような状況下で4~5年ほど前から、「タイミーの保育版やりませんか?」という話をがちょくちょく来ていました。
「保育業界でそれはダメでしょ。」と一蹴してきたのですが、商売的にはありなんですね。

私がこのような採用サービスを提供しない理由は、

  1. 保育の人材の質を上げたいのに質が下がる

    • 「資格さえがあれば、誰でもいい」ということを認めるタイミーさん採用では、保育の質は確実に低下します。※タイミーさんの人材の質を否定しているわけではありません。

  2. 人材不足の本質的な解決につながらない

    • スキマバイトの活用は、あくまで一時的な対応策であり、保育士不足という根本的な課題を解決するものではない。

保育の人材の質を上げて、保育士不足の根本解決をしなければならないのです。単純なシステムやお金で解決する問題ではありません。

そのためにすべきことは、
「保育の仕事に就きたい」という人を増やすしかありません。少し時間がかかりますが、穴埋め採用ではなくキャリア教育が必要なのです。

保育人材のキャリア教育

①高校生へのキャリア教育=職業体験
②保育士養成校でのキャリア教育=園見学機会の増加
③保育施設でのキャリア教育=自己肯定感・専門性を上げる研修や情報発信
④社会人へのキャリア教育=資格取得支援

私の考える保育業界で力を入れるべきキャリア教育

保育の質を守りながら、持続可能な形で保育士不足の問題に取り組むべき時が来ています。

そもそも、穴埋め採用手抜きマッチングでいろいろ物議を醸してるのになぜやるんですかね。


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