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思い込みの魔法
「雨上がりの七色の橋」
と聞けば、誰もが「虹」を思い浮かべるでしょ?
太陽光が織りなすこの美しいプリズムは、
万葉集にも詠まれているほど古くから
親しまれてきた自然現象だものね。
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虹の色が7色だと認識している国は、意外と少ないのよ。
アメリカやイギリスでは虹の色は6色、
フランスや中国やドイツでは5色、沖縄の一部に至っては
2色と思われてるの。日本でも7色の虹が
一般的になったのは江戸時代の末期からで、
それ以前はここまで細分化されていなかったそうです。
では、どうして私たちは虹が7色だと
思い込んでいるのだろうか?
人間の脳は、目の前にある事実ではなく、
「思い込み」という色眼鏡を通して物事を見ているから。
人は、なぜ思い込みをしてしまうのでしょうか?
例えば、目の前にあるものを、これはグラスだろうか、
ボウルだろうかと毎回疑っていたら大変ですよね。
そもそもグラスとは一体何かといちいち考え込んでいたら、日常生活に支障が出てしまいますよね。
それよりも、一目見て「これはグラスだ」と瞬時に判断することで、他の作業に集中できるようになるの。
脳は、先入観や思い込みによって次々と入ってくる情報を
素早く処理しているのですよ。
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私たちはその思い込みによって自分の行動が
支配されていることに気づいているでしょうか。
新しい発想や他人とは違う個性は、先入観や思い込みに
流されずに、他にどんな可能性があるかを
意識的に考えることから生まれるのかもしれないのよね。
例えば、自分はこうなるだろう、
あの人はこう言うに違いない、
だからこうするしか道はないと決めつけてしまうと、
可能性が狭まり、苦悩の始まりになってしまうのです。
楽観的に物事を捉えて生きていくのが必要なのです。
何があってもなんとかなります。
可能性は、先入観という迷路の外にあるのですから。
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いつも通る道を少し変えてみるだけで、
新しい発見にであったことはないですか?
普段は選ばないメニューを注文してみると、
新しいお気に入りの料理が見つかるかもしれませんし
日常の中の小さな変化を楽しむことで、
先入観にとらわれずに新しい可能性を見つけることが
できるのではないでしょうか。
私たちの脳は、効率的に情報を処理するために
思い込みを使いますが、その思い込みに気づき、
意識的に外すことで、
もっと豊かな人生を送ることができるのです。
少しだけでも先入観を外して、新しい視点で
物事を見てみましょうよ。
可能性は、思い込みの外に広がっているんですよ。
何があってもなんとかなるという気持ちで、
楽観的に過ごしてみてはいかがでしょう。
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