無用という言葉
五木寛之氏の言葉
《無用な人、無用な出来事など一つもない》
この突然変異の積み重ねが「進化」では無いのでしょうか?
ジャンクには、そうした意味がちゃんとあった。
「無用の用」とよく言います が、一見無用にみえるものが
実は大きな意味を持つことがあるのです。
合理的にすべてが明らかであり、また整然と整理されれば
いいというわけではない。これも直感ですが、
本当に大きな仕事というのは、一人の想像力を
大きく超えたところにあるのです。
だめだと思われる人間、ジャンクな人が入っていなければ
本当に大きな仕事はできないのではないでしょうか。
このようなことは人間社会にも言えることでしょう。
すべてが合理的で効率的な動きをする人ではなく、
変な人、なぜいるのかよくわからない人、
そうした人たちも仲間に加わっているほうが
より人間的な集団になります。
無用な人などいない。
また、無用な出来事など、何一つないのです。
人生の中では、よくわからない部分が
あったほうがいいのです。
《無用と思うものが、思わぬ進化をもたらす》
よくわからないことがあったほうがいい。とは
可能性の種を残すことにもなります。
働きアリの法則というのがあるのを知っていますか?
2:6:2の割合で、よく働くアリが2割で、
普通のアリが6割、働かないアリが2割がいるという法則。
不思議なことに、よく働くアリだけを集めても、
いつの間にか、2:6:2の割合で、
普通のアリも、働かないアリもできるという。
必要だからこの割合を必ず作るのだそうです。
それは、率先して働く蟻と、普通に働く蟻、そして何かあった時の非常時に対応する蟻という生活体制なのです。
「無用な人、無用な出来事など一つもない」ことなのです。
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