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アドラーの寝相観察
アドラーが寝相で心理状態を観察した記録があります。
結果、人が寝るときの姿勢は、その人の性格や気持ちを
反映していることが多いとわかったそうです。
例えば、仰向けで体をまっすぐ伸ばして寝る人は、
自分を大きく見せたいと感じていることが多いそうです。
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逆に、丸くなって毛布をかぶって寝る人は、
少し臆病なところがあるかもしれないそうです。
このような人には、まず勇気づけてあげることが
大切だと言っていますね。
また、うつぶせで寝る人は、
頑固で消極的な性格を持っていることが多いらしいです。
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アドラーは、病院で患者さんの寝ている姿勢と
日中の生活態度を比較して、寝ているときの姿勢が
その人の精神状態をよく表していると結論づけたそうです。
たとえば、寝ている間にぐるぐる回って起きた時に
頭と足の位置が逆になっている人は、
精神的に世界と対立していることが多くて、
質問に対してすぐに「いいえ」と答えるタイプらしいです。
また、半回転して頭をベッドからはみ出させて寝る人は、
頭痛に悩まされることが多くて、これは翌日にやらなきゃならないことから逃げたい気持ちの表れなんだそうですよ。
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アドラーは、動物みたいに膝と肘に頭をのせて丸くなって
寝る子どもたちを見て、最初は驚いたらしいですが、
これは隣の部屋の様子をうかがうための姿勢だと。
この姿勢で寝る子どもたちは寝ているときも
誰かとつながっていたいという気持ちが強いことに
気が付いたそうです。
さらに、一晩中寝返りばかりして落ち着かない人は、
何か不満があってもっと何かをしたいと思っているか、
誰かに見てもらいたいという気持ちがあることの現れかと。
とても静かに寝る人は、日常生活が整っていて、夜は本来の目的である休息と保養のために使っていて心と体のバランスの良い人だと記録されているそうです。
あなたの寝相は?
この観察の結果のなかにありましたか?
もしあれば、少し意識して生活してみるといいですね。
体と心のバランスはなにをするにしても
大切なことですからね。
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