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アドラーの人間知
アドラーは、
人が人生を豊かに生きるためには「人間知」
他者を理解する知識が不可欠だと考えていたのです。
この「人間知」の意味するところは、過度な傲慢さや
自己中心的な態度を排除し、
むしろ、謙虚さをもたらすものが必要だというものです。
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本当の意味での「人間知とは」他者を理解しようとする
慎ましい心の姿勢から生まれるべきものだというのです。
さらにアドラーは、
現代社会では人間知に優れた人は非常に少なく、
多くの人が孤立した生活を送っていると指摘します。
こうした孤立が、私たちが互いに協力し合えない原因に
なっているのだと彼は述べています。
たとえば、日常生活の中でも隣人や家族とすれ違いや
誤解が多く、お互いの気持ちがうまく伝わらないことが
しばしばです。親子の間でも、親は子どもを理解できないと悩み、子どもは親に分かってもらえないと感じています。
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それでも私たちは、心の底では他者と理解し合いたいと
強く願っています。
このことが「人間知」の重要性を物語っているのです。
アドラーは、もし人間知がもっと豊かであれば、
人々はもっと調和した生活を送ることが
できるだろうと語りました。
人間知が深まれば、共に生活していく中での障壁が
自然となくなると考えていたのです。
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人は独りでは生きていけないのです。
誰かの世話になったり、世話をしたりと助け合って
生きて行くのが好ましいのです。
人を理解し、自分もまた理解してもらう事が必要です。
自分から人に歩み寄り理解しあうことがベストなのです。
日々の生活の中で、この事を忘れずに人間関係を
上手く造って行く事を心がけましょう。
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