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記憶の役割

私たちは、記憶力が良くて知識が豊富な人を見ると、
「この人、頭がいいな」って思いますよね。
例えば、学校のクラスでいつも一番に手を挙げて
正しい答えを言う友達とか見て、
「自分にもあんな記憶力があれば、勉強も楽になるのに」
って感じたこと、ありませんか?

人間の記憶って、実はすごくあいまいで、
外部からの影響で簡単に書き換えられちゃうんです。
例えば、友達と同じ出来事について話していると、
細かい部分が違ったりすることってありますよね。

それは、人の記憶がものごとを完璧に覚えるための
ものじゃないからなんです。
だから、自分の記憶力が悪いからといって、
何も嘆く事はないのですよ。

脳には海馬という記憶をつかさどる場所があって、
記憶はそこに蓄積されていきます。
これは、成績をよくするためだけに蓄積されるんじゃ
ないんですね。

人間の記憶って何のためにあるのかというと、
記憶された出来事から、自分にとって重要な意味を
見つけ出すためなんです。

記憶とは、過去の経験から生きていく上で重要なことを
学ぶためにあるんですね。
例えば、子供の頃に火傷をした経験があると、
「熱いものには気をつけよう」という教訓を得ることが
できます。そして、それを未来の人生に役立てるために
使うために脳に蓄積するのです。

また、学生時代に部活動をしていたスポーツで
失敗した経験があるとしましょう。
その経験から学ぶのは、失敗から立ち直る努力や工夫です。
そしてその教訓は、社会に出てからの仕事や人間関係にも
役立つはずです。つまり、記憶とはただ過去の出来事を
記録するだけではなく、そこから自分にとって重要な意味や教訓を引き出し、それを将来に活かすためのものなんです。

記憶にとって一番大事なのは、
出来事を完璧に覚えておくことではなく、
それを応用して新しいものを作り出すことなんです。

だから、私たちが学ぶ知識も、完璧に覚えていることが
重要なのではなく、記憶を呼び出して、それを
どう活用するか、そこからどんな新しいものを創り出すか。
が大事なんです。学校で学んだ知識を使って
新しい発明をしたり、仕事で新しいアイデアを
提案したりすることで、役に立ってくれるのが

記憶の本来の役目なんですね。

今、あなたが何かでつまづいたとして、過去の記憶の
似ている体験から役に立つ部分だけを引っ張り出して、
それを応用して活かす事が大切なのです。

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