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悩みの木
思い悩んで動けない人の理由のほとんどは、
「考えるスピード」が「行動のスピード」より速い事。
新しいことを、さぁ!始めようと前にしたときは、
誰でもあれこれ思い悩んでしまうものです。
あれこれ悩む、悩みがさらなる悩みを呼び、
木のようにすくすくと育っていく。
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成功を収める力がある人ほど、悩みの木が早く育つ。
その状態で現実を直視すると、進むべき道が
はてしなく長く感じられる。
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頭の中では、すでに2倍速で成功するハッピーエンドを
想像したのに、いざ行動してからの現実は0.1倍速で
ゆっくり進んでいくので、もどかしくてたまらなくなる。
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たとえば、
エアビーアンドビー〔空き部屋を旅行者に貸し出す、
バケーションレンタルサービス〕のホストを始めたい人が
いるとしよう。
彼の頭の中には、たくさんのアイデアが浮かび上がる。
程度の差はあれ、そのほとんどは
「実行したほうが得になるアイデア」です。
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ところが、そのせいで彼はかえって
何もできなくなってしまう。
アイデアがどんどんふくらんでいき、いつしか
頭の中には「ハイアットグループ」のような
壮大なビジネスが構想されてしまうからなんです。
想像のスピードが速すぎて、自分の現実が追い付かず
とてもみすぼらしく思えてしまうのです。
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そこで、提案したいのが
全体の10%だけを考えることに使い、
残りの90%は行動のために使うこと。
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もし、資金をふんだんに使えるなら、
この問題を解決するのは簡単です。
自分のアイデアを具現化してくれる人を雇い、
さまざまなプロジェクトを進行していけばいい。
あれこれ思い悩むスピードより速く、
思いついたことを実行して現実化する組織を
つくればいいのだから。
しかし、そこまでの人的・物的リソースを持たない
わたしたちノーマルにとっての選択肢は1つだ。
考えるスピードを遅らせて、まずは挑戦するしかない。
そして、何度もトライすることが重要なのです。
そのためには、考える時間と行動する時間の
バランスを調整しましよう。
自分のエネルギーのうち、10%だけを考えることに使い、
残りの90%は行動するために使うことを提言したいですね。
チャレンジすることを重ねると
失敗の数だけ成功する可能性が高まるものです。
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実行に移すときは、できるかぎり力を抜いて
「チェリー・ピッキング」をするといいのです。
チェリー・ピッキングとは、ケーキのてっぺんにある
チェリーだけをちゃっかり食べてしまうように、
自分にとっていちばん利益になることだけを
選び取るという意味の言葉なのです。
否定的なニュアンスで使われることもありますが、
今の段階ではチェリー・ピッキングをポジティブな
コツとみなすのがいい。
なんでもかんでも、意欲的に一生懸命やろうとするのでは
なく、必要最低限の準備ができたら、まずは試して。
1回でも多くトライできるなら、そのほうがずっといい。
考える時間を減らして、行動するスピードを上げよう。
そうすれば、トライの回数を増やすことができるものです。
何度も挑戦を繰り返せば、必然的に何度も失敗することに
なるでしょう。でも、失敗の回数が増えるのは、
成功の確率が上がるということですから、そのことを
忘れないでほしいです。
どこでも、何度も聞きたい言葉。
成功したいなら、挑戦を恐れてはいけない。
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