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笹田雪絵さんに学ぶ

笹田雪絵さんという1969年12月28日に生まれた女性。
中学二年の時に、手足が突然動かなくなる神経性の難病、「MS(多発性硬化症)」になり、闘病の傍らエッセイや詩を多く書かれました。雪絵さんが残したエッセイや詩は
多くの障害のない元気な人達のバイブルになっています。

多発性硬化症(MS)とは、脳の中のいろいろな部分が
硬くなっていって、目が見えなくなったり、
耳が聞こえなくなったり、
手足が動かなくなったりする病気です。
19年の闘病のあと
残念ながら2003年12月に33才で亡くなられました。

私が雪絵さんを知ったのは、看護師さんから
教えて貰ったからです。
障害を持つという事に順応できずに苦痛を感じていた
私に一般的な元気づけとして教えてくれたと思っていました。上の空で聞き受け入れようとしなかった私。
最後に聞いた看護師さんも仕事などで辛い時に弱音を吐かず自分に恥ずかしくないようにと自分を見つめる為だと。
という言葉に惹かれました。
雪絵さんの残した伝言は、病気と闘っている人にじゃなく
元気に過ごしている人にとって、
考えさせられる伝言、力の出る伝言だったのです。

「しあわせ気分」という本が残されました。
その中から少し紹介したいと思います。

『心の寿命』

心にも 寿命があると思います。
醜い心や 人の事を悪く言ったり、憎んだり、争ったりすると
だんだん心が疲れていって死んじゃう。

私は 時々一気に心の寿命が縮まる時があります。

優しい心や おもいやり 人と協力したり 仲良くしたり
笑ったりすると 心が生き生きして喜びます。

私は時々 心の寿命が一気に延びる時があります。

すべての出来事、すべての人を大切にして
「心の寿命」永くしていくよ。

『何をしたか』

私の場合「これから何をしたいか?」より
「これまでに何をしてきたか?」が大事。

やってみたい事を並べるのは簡単。
いくらでも出てくる。
すごい事だって言える。

それより 今までしてきた事を並べるとしたら..…
全然ない。口ばっかり。

「こんな事したいの」って言う前に 何かしてから
「私、こういう事をしたの」という人にならなきゃ。

私は なにもしないではなく、しようとしないだけ。
もしかしたら 出来るかもしれないのに。
こういう事がしたいと 言っただけで満足している
自分がここにいる。

この二つの詩だけで心を見透かされたような切ない
気持ちになります。恥ずかしいと思ってしまいます。
核心をついている詩なのに、同じ人間なんだと
思わせてくれる、そして前を向くようにと。
わたしも何が自分にできるのかを日々考えながら
歩んで行きたいと思います。

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