読書日記:ケミストリー
先日「ケミストリー」を読みました!
ざっくり内容の紹介と感想を書きます👀
ひとことで表すと「こじらせリケジョの煩悶」です。
訳者のあとがきに書いてあった言葉を借りたのですが笑
本当にこの通りでした!
内容👇👇👇
この物語の舞台はアメリカ。
主人公の「わたし」は中国で生まれ育ち、あるとき家族でオーストラリアを経由し、アメリカへ移住します。
両親に厳しく育てられた「わたし」は、2人の大きすぎる期待に応え、博士号取得を目指し日々研究に努めていたのですが、うまくいかず諦めてしまいます。
完璧な恋人エリックからのプロポーズにも答えがだせない。
そんなこじらせたリケジョがどんな道を選ぶのか。
内容はざっくりこんな感じです💁
では感想にまいります💨
感想👇👇👇
全体的に、冷めた感じの文章でしたが、科学ジョークがたくさん散りばめられていて、ユーモアがあってとてもおもしろいです!
自分が理系の出身ということもあり、科学ジョークがすごく刺さりました!!
優しくてイケメンで完璧な彼氏のプロポーズをなぜ断るの!?
と思うところもありましたが、非の打ち所がない彼に対して「わたし」は劣等感を抱いてしまうんだろうな...と感じました。
しょっちゅうケンカする両親を見ていたことから、自分たちもいずれこうなるのでは...?という不安があり、Yesと言えないのも納得😞
うまくいかない主人公に、思わず「かわいそう...」と泣けてくるのですが、彼女はすごく理性的で芯の強い女性なので、恋人の事で悩む姿が「か、かわいい...!!」とも思えてくるんですよね〜😌
そして、物語の最後に主人公が、エリック宛に短い手紙を書きます。
その手紙は「わたし」なりの精一杯のラブレターなのかもしれない、と思ったらめちゃくちゃ泣けました...。
「よく頑張った!」と言いたい。そして、彼女の想いが届いてほしい!!
最後に👇👇👇
個人的にいくつか共感できることがあって涙なしでは読めない作品でした!
でも、男性目線でみたら、「エリックかわいそう...」「なんだこの女は...」と、イライラするかもしれません笑
本作はもしかして実話なのでは...?と、あとがきを読んだところ、ちょっぴり参考にはしているものの実話ではないようです。
実際、著者のウェイク・ワンさんは、ハーバード大学で公衆衛生学の博士号を取得しています!!
しかも、公衆衛生学の博士号取得中に、ボストン大学の美術修士号も取得しているから驚きです!😳
美術修士号取得の為に書いたのが本作「ケミストリー」です。
かっこいい...!!!
リケジョのあなたも、そうでないあなたも、「ケミストリー」を手にとってみてはいかがでしょうか!