その後の人生
今からはおまけ。
そう生きると誓った。
結果から言うと,高校生活は,素晴らしかった。
もちろん,自分が変わったのもある。
人より目立たないことを徹底したし,責任ある立場は避け続けた。
先生にはもちろん,友人にも自分にも期待することをやめた。
でも,それ以上に,周りが変わった。
失礼な言い方かもしれない。
でも,素直に,学校自体の偏差値が上がると,こうもそこにいる人間がかわるのか,とびっくりした。
みんな不毛な争いを嫌う。そうならないように考える。
不毛な争いを見て,それは不毛だ,と判断できる。
自分の価値判断をしっかり持っていて,他人に流されない。
でも,他人のいいところは取り入れる。
私が住んでいた世界は,狭く,暗いところだったと言うことを知った。
はじめて,私は悪くなかったんだ,と思えた。
こうなったのは自分にも責任があるのではないか。こう思ってしまっていたのは事実だった。
私にも非があったから,わたしはいじめられたんじゃないか。
私にも非があったから,みんな私に責任をなすりつけたんじゃないか。
生きているだけで自分を責め続けていた。
理由がほしかった。
自分がこんな理不尽な目にあい続けている,「正当な」理由がずっとほしかった。
でも,高校でようやく教えてもらえた。
周りがおかしかった。
私は,何も悪くなかった。
それからは生きていくのが楽になった。
毎日が楽しくなった。
学校が苦しくなくなった。
あのとき死ななかったのは,こんな世界があるんだと言うことを誰かが私に見せたかったからじゃないかな。
そう思って生きることが出来るようになった。
高校でも勉強を頑張って,志望する大学に入学した。
今はコロナ禍で自分が思い描いたキャンパスライフではないのは事実だ。
でも,大学でも大切な仲間と出会えている。
おまけにしてはもったいないくらい,いい人生だと思う。
でもやっぱり,一度壊れてしまったこころはなかなか元には戻らない。
私の場合,親が精神病を信じないと言うこともあって,病院で治療してもらった経験がほとんどない。
だからだろうか。私が見てる世界は人が見てるものとは違うと感じることがある。
認知がゆがんでしまっていて,時々ゆがんだものの見方しか出来なくなってしまうことがある。
このnoteには,過去語りはこのあたりにして,そんな私から見た世界を記録していけたらと思う。
おまけの人生。うまくいきられたらいいな。