ぴかぴかな世界
夜、窓を開ける。
夜の香りは落ちつく。
なんとも言えない、私だけの時間。
誰にも邪魔されない、美しくて愛おしい時間。
ぴかぴか光る、スマホを閉じて。
それから明日のことを考えて
明日は何をして、何を食べようか
どんなものを読んで、どんなものと出会おうか
どんな景色を見て、どんなにおいを嗅いで、どんな音を聞くか
ぴかぴか光る画面に映し出される世界より
街頭が不規則に光る夜と
太陽の光で目が開けられぬような
空間で何をするか考えるのが好き。
安心しきったように私の隣で眠るあなたと
そんな世界で生きていきたい。
あなたのいる世界が
私にとっては
まばゆい世界。
私にそんな人がいるように
あなたにもそんな人がいるでしょう。
隣の芝が青く見えるなら
隣なんて見なければいい
その隣はきっと遠く離れた幻想の隣。
あなたの触れる距離にいる、ある
人や物はどんなもの