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「自分の声を尊重」or「 他人の声を尊重」:アメリカと日本、マインドの違い
アメリカと日本では、様々なカルチャーの違いがあります。中でも「マインドの決定的な違い」を感じたエピソードがあるので、ご紹介したいと思います。
アメリカに来た当初、英語の勉強のために子供用のアニメ「Pete the cat(猫のピート)」を見ていた時のこと。
とあるエピソードで、主人公の猫のピート(おそらく6,7歳)が、学校で記念撮影の写真を撮られるので、最高にクールな自分になろうと試みます。そして、オシャレな友達にどうしたらクールになれるか相談に行きます。
すると、それぞれの友達が、自分が良いと思うもの(帽子、靴、セーターetc…)を勧めて貸してくれるのです。そして、それを全部取り入れたところ、ひっちゃかめっちゃかな格好になってしまい、ピートは困り果てます。
「なぜクールな友達の意見を取り入れたのに、おかしなことになってしまったんだ?」
最後に自分のお兄ちゃんに、アドバイスを求めに行くと…
「自分じゃなくて他人の意見を聞きすぎちゃったね。そして、自分らしさがなくなってしまった。自然なピートが一番素敵だと思うよ。ただ自分らしくいれば、それでいいんだ。」
というようなことを言うのです。
そして、
「You just gotta be you~♪(君らしくいればいい) You just gotta be you~(君らしくいればいい)♪」
という歌を歌い始めるのです。
これが私には衝撃的過ぎました。
と同時に、涙が溢れだしました。
「あ、いいんだ。もう、自分でいていいんだ。」って。
日本の童話や道徳的な教えは、
・人の言うことを聞く
・自分より他人を尊重する
・先人の教えを守る
・正義が悪を成敗する
・人に迷惑をかけてはならない
・努力しなければならない(先人を模倣して)
みたいな結末のものが多い。
当然、そういう結末を予測してみていました。
だから、その真逆をいくような結末に本当に驚きました。
単一民族で、周りと同じことをよしとする、ある種の同調圧力を感じる日本で生まれ育った私は、いつも世間体や他人の目を気にして生きてきました。
その息苦しさと向き合い続けて、やっと自分らしく生きられるようになった私にとって、
彼らは子供用アニメの段階から「自分らしくいればいい」そういうマインドを学んでいるんだ、という事実が衝撃的でした。
私が以前に執筆した記事「普通」なんてない:アメリカが教えてくれたこと#1に記載したような、日本とは真逆の「違い」を前提とする文化的な背景も、このようなマインドの違いの大きなファクターなのだろうと思います。
どちらが「良い・悪い」ということではないのですが、アメリカと日本の教育やマインドの大きな違いを痛感した経験でした。
そして、私には「You gotta be you♪(君らしくいればいい)」というマインドがとても心地良いものです。
あなたにとっては、どうですか?^^