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「自分の音色」に磨きをかけよう

誰かの音色ではない。自分が持っていないものではない。
「自分の音色」「自分の音色が持つもの」に磨きをかけよう って話です。

以前、ジャズビッグバンドの演奏を聴きに行った時のこと。
そのバンドの中には、トランペット奏者が2人いたんです。

そして、その2人の音色や表現の仕方が、これでもかってくらい対照的だった。

一人の人のサウンドは、「柔らかで色気と情緒、余韻のある音色」
包み込むような色っぽい深みのある音で、間の使い方もお上手。その方の描く世界観にうっとり彩られていく感じ。

もう一人の方のサウンドは、「パーンと張りがあって、まっすぐ直球で心に飛び込んでくる音色」
無駄なものがそぎ落とされた、シンプルで真っすぐなハリのあるサウンドに耳が奪われて、気付いたらその方の映し出す世界しか見えなくなる感じ。

お2人とも本当に本当に素晴らしくて、
「心に響いた」っていう点では2人とも同じゴールに到達していると思うんですが、

音色も表現も、ぜんっっっぜん違ったのです。

どっちが良かったですか?って言われたら、「どっちも。」
点数で表現しろと言われたら、お2人とも100点。

その先は、もうただの好みですよね。私は青が好き。私は赤が好き。というような。

この二人の演奏を聴いていて、そういうことだよなって思ったのです。

人生においても、まさに同じことが言える。

「自分の音色を磨けばいい」

「自分の良いところを沢山見つけて、そこをより伸ばして素敵にしていく」

それが大切なことですよね。

自分の音色に無い部分を手に入れようとしたり、誰かの音色と比べて自分に無いものに意識を向けて落ち込むなんて、自分がかわいそうです。

だって、色っぽい音色の方が、ハリのある音色の方のように演奏しようとしても、良さが埋もれてしまうと思いませんか?

だから、大事なのは、

「自分の音色を磨くこと」
そのためには、自分に無い所ではなく、「自分の良い所、持ち味」をまずは自分自身が誰よりもを知ること。が大切ですよね。

誰かと比べて落ち込んでも、自分に無いものに意識が向いて悲しくなっても、大丈夫です。「あなたにしかない音色」があるから。

「あなたの音色、あなたならではの音色」を磨いていきましょう!


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