「大丈夫」に根拠はいらない
私にとって、母の「大丈夫だよ」という言葉は、この世で最もパワフルな言葉です。
心配性で気が小さい私は、すぐ母に「ねぇ、大丈夫かな(><)」と聞くのが習慣で、母に、「うん、大丈夫だよ^^」と言われると、心底安心して気が済むのです。
本気で不安になっているのに、たった一言「うん、大丈夫だよ^^」と言われるだけで、本当に安心してしまうのです。すごいことですよね。
そして、ある時、なぜ母の「大丈夫」にこれほどの威力があるのか、気が付くことになりました。
例にもれず何かに不安になった私が、
母に「ねぇ、大丈夫かな(><)」と言うと、
いつものごとく母が「うん、大丈夫だよ^^ 大丈夫、大丈夫^^」
と何の疑いもなく返答。
すると父が、
「おい、そんな無責任に大丈夫なんて言うもんじゃないぞ。」
と言ったのです。これは、とても父らしい現実を見据えた男性的な愛情。
でも、その時に気が付いたのです。
母の「大丈夫」には、根拠がない。そして、疑いがない。
母は、ただ、大丈夫だから大丈夫だと言っているのです。
私は、人間です。っていうのと同じようなテンションで。
だから疑いがない。当たり前のこととして言っているのです。
○○だから、大丈夫。とかそういうことではない。そこに、根拠はないのです。
その時に、いろんなことが私の中で腑に落ちました。
大丈夫だから大丈夫なんだ。
大丈夫だと思ったら大丈夫なんだ。
そこに根拠も疑いもいらないんだって。
何がどうあろうと大丈夫なんですね。
親元を離れてからは、「母の大丈夫」の言葉を自分で自分にかけるようになりました。
「大丈夫、大丈夫!」
そして、気付けば自分の周りの人にも「母の大丈夫」を贈るようになっていました。
そして、いつもこの言葉の背後に母の愛情と温かさを感じます。
「大丈夫^^」
そこに根拠はいらない。
母が教えてくれた大切なこと。私の懐刀のような、お守りのような、
母の愛情を感じる、世界一パワフルな言葉です。
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