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私が感謝できるようになった理由
以前の私は、「感謝」とか「感謝しよう」とか聞くと身体にむしずはしってしまうタイプの人間だった。
頭では、「感謝すること」は大切なことだとわかっている。だから、「感謝しよう!」と張り切って感謝リストとか作ってみても、む、無理やり感… 言いようのない抵抗感に襲われる自分を無視できず。私は感謝の一つも出来ない人間なのかと悲しくなった。
いつでも「本当にありがたい。感謝。」と繰り返す祖母に、(こういう偽善的な人いるよねー)と嫌悪感すら抱く自分が残念すぎて自己嫌悪。
けれど。そんな重度にこじらせていた私が、今や、心から感謝が溢れてくる日々を送っている。当時から考えると信じがたいけれど、目に映るもの全てに感謝の気持ちが湧いてくるようになった。別人。w
あれだけひねくれていのに、なぜ「自然と感謝が湧いてくる」ようになったのか考えてみたら、1つ大きなターニングポイントがあったことに気付いた。
それは、「嫌なことを辞めた」こと。
これに尽きると思う。感謝のカケラも感じない私と、自然と感謝が湧き出るようになった私の「外的環境」は何も変わっていない。つまり、周りから与えてもらっているものは何も変わっていないのだ。
変わったのは、私が「嫌なことをやるのを辞めた」ということだけ。
嫌なことをして自己犠牲を払っていた時は、「こんだけやってるんだ!」という負担感から、与えてもらっているものに目を向ける余裕がなかった。でも下記のように自己犠牲の割合が減少すると、負担感や犠牲者感がなくなって、そのぶん与えてもらっているものがクリアに見えるようになった。
自己犠牲100:与えてもらっているもの100
→100与えてもらっても、100自己犠牲を払っていると「自分はこれだけやってるんだ」というある種の犠牲者意識が働いて、与えてもらっているものに目が向かない。
自己犠牲0:与えてもらっているもの100
→自己犠牲を払うのをやめると、与えてもらっているものだけにシンプルに意識が向くので、そこに残るのは感謝のみ。
これって、スキンケアに少し似ている気がする(男性の皆さん、わかりづらかったらごめんね)。
古い角質や汚れなど余計なものだらけの肌に、いくら高級な美容液を塗っても、浸透しないから効果はあまりない。けれど、古い角質や余計なものをしっかりと取り除いた後に美容液をのせれば、ぐんぐん浸透してものすごい効果が出るじゃないですか?
美容液自体は同じでも、自分の肌のコンディション次第で効果が変わる。
だから、与えてもらっているものや、自分が持っているもの、自分がどれだけ恵まれているのか、をしっかり感じ取れるコンディションの自分でいるために、「嫌なことを辞める」ことをおすすめしたい。
まずは、自分のやっていることを棚卸してみる。そして、やりたいことか、嫌なことか、自分と「正直に」対話していくと、気付くことが沢山ある。
嫌なことは、勇気を出して辞めたり、人にお願いしたり、工夫して費やす時間を短くしたり、少しずつ手放してく。一歩一歩、出来るところから。
すると、本当に変わります。素直に感謝できるようになるし、人生が好転し始める。
感謝出来ないのは、器が小さいわけでも、心が美しくないからでもなく、頑張りすぎていることが原因。
まずは、1つ嫌なことを手放して、心のコンディションを整えてみよう。きっと、自然と「ありがとう」って言ってる自分に気付くはず。