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元メディア専攻の映像日記。#2
やっと投稿です。
愛がなんだ(映画)
コロナショックなのでDVD借りてみてみた。
【今泉力也監督】
『勝手にふるえてろ』『寝ても覚めても』『南瓜とマヨネーズ』『きみの鳥はうたえる』など、わかりやすくはない、いわゆる“胸キュン”映画とは一線を画す近年の秀作たち
【キャスト・あらすじ】
主演に岸井ゆきの、共演に成田凌、深川麻衣、若葉竜也、江口のりこなど多彩な俳優を迎え、直木賞作家・角田光代の原作小説を新世代の恋愛映画の旗手と呼ばれる今泉監督が映画化した本作。昨年の第31回東京国際映画祭・コンペティション部門に、日本映画として『半世界』とともに出品されたことも話題となった。
角田光代のみずみずしくも濃密な片思い小説を、“正解のない恋の形”を模索し続ける恋愛映画の旗手、今泉力哉監督が見事に映画化。
テルコ、
マモちゃん、
テルコの友達の葉子、
葉子を追いかけるナカハラ、
マモちゃんがあこがれるすみれ…
彼らの関係はあまりにもリアルで、
ヒリヒリして、恥ずかしくて、
でも、どうしようもなく好き…
この映画には、
恋のすべてが詰まっています。
(愛がなんだ公式サイトより)
【キャラクター】
28歳のOL・テルコ(岸井さん)は一目ぼれしたマモル(成田さん)に超絶なまでの片思いをしており、ひとたび電話がくればニヤニヤを隠しながら彼のもとに駆けつけ、朝まで飲みに付き合い、そのまま体を重ねる。自分のすべてをマモルに捧げるあまり、親友・葉子(深川さん)からは冷たい目で見られ、仕事も失う。その葉子は年下男子のナカハラ(若葉さん)を振り回す日々。さらにマモルは、個性的な年上の女性・すみれ(江口さん)に実らぬ思いを募らせている。
【ネットの反応】
どの恋も、思いのベクトルは一方通行で、岸井さんと成田さんが笑顔を見せるポスターやメイン写真の“幸せいっぱいのカップル”のイメージを裏切るストーリー。
そもそも、このビジュアルにかかるキャッチコピー自体が「全部が好き。でもなんでだろう、私は彼の恋人ではない。」という心がザワつくもの。
『愛がなんだ』といいながら、「結局、愛ってなんなんだろうね?」と誰かと語り合いたくなる恋愛劇に魅了される人増殖中。
Twitter上には、公開早々からこの映画に取り憑かれたかのように感想をアップする人が続出。「テルちゃんの気持ち 凄く分かる」「身に覚えのあるシーンばかりでグサグサ」といった、テルコをはじめ登場人物たちに自らの経験を重ね合わせる女性たちの声や、「愛がなんだみて 余計になんだってなった」「愛が正しいか間違っているか、すごく考えさせられる映画」といった声など、実にさまざまな感想が連なっている。
「周りの人のことは見えているのに自分のことには全く気付けない姿にバカだねぇと思いつつ、あれ、それって自分じゃね?という…」「テルちゃんやその周りに抱く思いが、ふと冷静になるとそのまま自分に跳ね返ってきて余韻として残る」と、テルコたちによって投げられた“ブーメラン”に戸惑い気味になる人も少なくない。
傍目から見れば、誰ひとりして幸せな恋愛をしているようには見えない彼ら。
しかし、「そんなの、愛って言うな!」と断言できるほど、愛とは何なのかをしたり顔で語れる人などいるのだろうか?
こうした宿題を与えてくれるからこそ、金麦買って歩いて帰りたくなってしまう。
※ネタバレ注意!
【感想・好きポイント】
・「私も今仕事丁度終わったとこ〜」
♡→もうバレバレな嘘。絶対丁度終わるなんて事ないし、待ってたのバレてもそれも可愛いとか思われないかななんて頭の中お花畑。
・急に飲み
♡→いつも呼んでくれないくせに急に呼び出すから期待しちゃって飛んでく。「もしかしたら私って特別なのかも?」とか思ってるけど傍から見たら絶対2番目。
・急に家
♡→「よっしゃ勝った!」誰に?って感じだけどやっと振り向いてくれた気がして舞い上がる。とりあえずそわそわして誘ってくれるまで待機…
・追いケチャップ
♡→これはただの詐欺。まさかのアドリブなんて。絶対普段使いしてるよね成田くん。っていうシーン。
・お風呂
♡→なにキューピーごっこしてんの?羨ましい。逆に彼女にはどんなことしてんの。
・動物園
♡→行くのね?デートするのね?なら好きじゃん。ずるいじゃん。
・主導権握れなくなる男
♡→好きになってくれる女の子の扱いは慣れてるのに、好きな人には翻弄される男って居るよね。
こんな感じで主人公に感情移入しっぱなしの123分。
「叶わぬ恋に人生を狂わせてしまった女の子」という見方もあるが、私は作品に近い経験をした事があるからこそ思うのは
「みんな意味のある無駄な時間を過ごしているんだな」ということ。
毎日に覇気がなく、全くモテない訳でもない無趣味な人はこんな風に恋愛という名目で時間を使っていくんだなと感じた。
ちょっと距離を置くと神タイミングで連絡来たりする所は世の中上手くできてるなと思う。
絶対そいつじゃなきゃいけない訳でもないのに、何か理由を付けて没頭する姿がばかばかしくてどこかワンチャン狙っている辺りはとても人間味があって観てて楽しかったです。
いつか原作も読んでみようかな…