甲子園とスカイキャッスルで凌いだ盆真っ只中療養日記
世間はお盆休み。帰省に旅行に、皆さんお楽しみのところ、わたくし、この度、人生初めてコロナに罹患いたしました。
(4,000字を超える備忘録です、心して読んでください)(相変わらず8割ふざけてますが、しっかり辛かったです)
外出するときは必ずマスクをしていたし、帰宅したら手洗いうがいを欠かさなかったのに。ノーマスクで過ごす人だってたくさん居るのに、どうしてわたしが…という気持ちは拭えませんが、めでたく当選したのだから仕方ありません。
せっかくなので、記録に残そうと思います。記憶からは消したいですが。
それは予感…8月11日(日)
家族と昼食を共にして「明後日実家に帰るからね~アディオス~」と言った瞬間、会社携帯が高らかに鳴り響く。1時間車を飛ばして緊急対応で出社。(最低限の対応を終わらせて帰宅するも、なぜか感情のコントロールが出来ず帰宅して泣いた)
8日、9日と連続して大きな地震が起きて、南海トラフ巨大地震注意報が出て。当人は悪気ないだろうし、それはそれで本音だろうけど、やたらと地震の情報を見ては「怖い怖い、ヤバいヤバい」言ってる同僚(男)が居て。
こういう時にやたら騒ぐ人いません?大っ嫌いなの。
わたし自身は幸いにも、東日本大震災や能登半島地震で被災したわけではないけど、色んな方の経験に触れるうちに、被災や経験という言葉の裏にどれほどの重さと人生があるか、それを考えるとネットニュースを見ながら連日怖い怖い言ってんじゃねよ、黙れ…と思わずにいられなかった。
「お盆は近畿や東海地方の旅行控えた方が良いよ」と、ワシの旅程知らない(予定ないわ)くせにわざわざ謎の忠告してくる奴も居て。お前だれやねん、JTBかそれとも観光庁か。
そういうのも相まって、全然気持ちの整理が付かないまま、休暇に入ったからなぁ。
訪れは突然に…8月12日(月)
頭の中が整理できないせいで、ろくに眠れず翌朝を迎える。朝起きた瞬間から、心身のバランスを崩した感ゴイゴイスー。(今思えば、免疫が下がるようなことがなければ、発症に至らなかったのかなぁ…と悔やまれる)
重たい身体と心を引きずって休日出勤。時間の経過と共に、喉に違和感、身体の節々が痛い、倦怠感の三拍子。幸い、そこまで忙しくは無かったので、昨日からの対応を見守り、早退させてもらった。倦怠感がゴイゴイスー。
そのまま休日当番医の病院へ。電話で症状を伝えて車で検査。鼻グリグリは痛いけど、感情を無にして乗り切る。20分ほど待って検査結果を言い渡される。「陰性です。」
きっと夏風邪だねと八百万の症状に効く薬を処方してもらい帰宅。裁判所から記者が全力疾走で「無罪です、無罪ですぅぅ!!」と言ってる光景が何となく過ぎりながら、陰性です、陰性ですぅぅぅ!!という気持ちで帰宅。
帰宅してから家族に電話。「帰省は出来ないかもしれない、無念…」夜に体温を測ると38℃…嫌な予感と共に眠りに付く。
夜中にとてつもない悪寒に襲われる。冬のパジャマに、毛布と羽毛布団を掛けても震えが止まらない。明らかに今までの「風邪っぽ~い」とは、その勢力が違い過ぎる。
初めて記念日…8月13日(火)
あさが来た(やめろ)今まで感じたことのない身体の熱さと咳、これ、絶対アイツじゃねぇか…?と陽性の疑念が拭えないので、とりあえず自宅で鼻腔拭って抗原検査。待つこと15分…バッチリ2本線が出る、ジーザス陽性。
ついに判決が出てホッとしたまであr…ない!!全然ない!!とりあえず着替えて病院へ。貴重な平日、PCR検査用に設けられたプレハブの前にはすでに複数台車が止まっている。
幸い、わたしは昨日貰ったロキソニンを飲んでいたので発熱はない。エアコンがボーボー(ガンガンだろ)に効いた車内で甲子園を観ながら順番を待つ、結構待つ、控えめに言ってかなり待った。
やっと巡ってきた打席…ではなく、順番で黒張りのプレハブに入る。黒張りプレハブの中で問診、血圧測定、血液検査して、本日二度目の鼻腔拭い。その後、また車内に戻って甲子園観戦。今年も青森山田が強い~。
当たり前の陽性
ということで、特に驚くこともなく、電話でそのまま診察。「先生、すでに心が折れそうなので高い特効薬を処方してください、お願いします、お願いします」と懇願し、ゾコーバを処方してもらった。(保険適用で15,000円)(いのちの泉に安堵で泣きそう)
1人暮らしかつ、お盆休みなので、誰かに移す心配はなく、鉛のように重たい身体を引きずって帰宅。祈るような思いでゾコーバを服用。解熱剤が効いていれば意外と元気だなぁ…と思いながらも、倦怠感がすごくて保冷剤を抱きしめて横になる。
「感染対策していたのに…」とか「身体重てぇ…」とか「これ仕事復帰できるのかよ…」とか、頭のなか魔法陣グルグル状態。倦怠去痰星人のワシ(ひでぇあだ名だな)ひたすら甲子園を見る。智辯和歌山‐霞ヶ浦の試合で、ジョックロックが流れる。
ジョックロックで涙止まらんのだけど
灼熱の甲子園でジョックロックが流れるたび涙止まらんのだけど、これ発熱のせい?それとも旋律のせい?実際に8回裏ジョックロックが流れたら、2ホーマーが飛び出して智辯和歌山が同点に追いつく。魔曲…
ロキソニンを飲んでいるうちは起きて活動できるものの、効き目が切れると途端に動けなくなる。神宮球場の中日‐ヤクルト戦を観ながら、正確には音声は聞こえるものの、観戦する元気が無い感染したヒトは、大人しく19時に寝る。
療養2日目…8月14日(水)
朝、37度代まで熱が下がる。ただ、爆裂に喉が痛い、喉粘膜ダンビラムーチョ。倦怠感がすごくて、2人くらいオンブしてるんじゃないか…と思いながら起床。
いのちの泉ゾコーバ飲む、甲子園観る。第1試合 健大高崎‐智弁学園。
ジョックロック再び
智弁学園もここぞのチャンスでジョックロックを演奏します。同点で迎えた9回表ジョックロックが演奏されると、なんと智弁学園が勝ち越し。やはり魔曲…そして例に漏れず、ジョックロックで泣く。
ただ、大阪桐蔭も新潟産大も菰野も負けてしまいました。聖光学院も聖和学園も1回戦で負けてしまって、だんだん夏が終わる寂しさを感じております。
実家から食べ物が届いて(もちろん対面では受け取ってません)開封の儀、シャインマスカットが美味しい。せかいじゅのしずくかと思った。
療養3日目…8月15日(木)
なんと、朝から平熱になっていた。ただ、夜中に咳が止まらず、ずっと頭痛が酷い。相変わらず2人背負ってるので、怠い、怠すぎる。
相変わらず甲子園観る、甲子園球児よりもポカリスエット飲んでる自信あるぞ。ポカリスエット飲み過ぎて、病人って刷り込みが辛くなってきた。忘れずにゾコーバを飲む。この日から、解熱剤を一回も飲まずに過ごせるようになった。
ただ、一歩も外に出ず、寝たり起きたりを繰り返して昼間は甲子園、夜はプロ野球を観る生活が、なんとなく息苦しくなってきた。倦怠感に加えて、頭痛と吐き気、これ本当に良くなるのだろうか。良くなったとして、今まで通り激務に耐えられるのだろうか。
こういう事を考えていると、涙が止まらなくなる。本当は毎日ナゴヤ球場で野球の試合を観るような生活を送りたいのに。なんで毎日残業までして働いてるの、何のために?誰のために?……智弁学園さん、ジョックロック流して。
ちなみに、朝から食欲がわかず、亀田製菓の煎餅で命を繋いでおります。
技のこだ割り | 亀田製菓株式会社 (kamedaseika.co.jp)
しょうゆ味が沁みるので、味覚障害はほとんど無いと思います。これ幸いですね。
療養4日目…8月16日(金)
喉のダンビラムーチョは綺麗サッパリ居なくなった。夜中の咳と2人オンブは相変わらず、倦怠感は前日よりも増してる気がする。
今回ゾコーバの処方をお願いしたのは、とにかく1日でも早く症状が無くなってほしいから。(基礎疾患や服用中の薬も無かったので)フィジカルは、メンタルに影響する。症状が長引けば、その分塞ぎ込んでメンタル不調を呼び込んで辛くなってしまうから。
※個人差があると思うので、ご自身の症状や状況に応じてお医者さんと相談されるのが良いと思います。
療養して4日が経過しましたが、誰とも会話せず、ずっと甲子園とプロ野球とスカイキャッスル(←NEW)で凌いできたので、若干気が狂いそうです。吐き気が酷くて朝から全く食べられません。これではいけないと、夕方は揚げたてホカホカの竜田揚げを食べました、美味しかったです。
相変わらず仕事が出来るまで回復するイメージが持てず、というかあの職場に戻りたくない…と思ったら涙が止まらず。わたしの絶対格言「フィジカルはメンタルに影響する」体現ナウ!!!
ついに療養5日目…8月17日(土)
朝から甲子園と、昨日のプロ野球再放送を見ていますが、ジョックロック流れるかなワクワクとか、推しが打席に立ってルンルンとか、勝ち越しキターーーとか、自分の進退ピエン…以外を考えられるくらい元気です。
いいぞいいぞ、回復してきたZ
総じて、出来る限り予防に努めて、罹らないに越したことないです。普通の風邪とは、勢力が全然違います。自分が500の歩兵隊だとしたら、相手は5000の騎馬隊って感じです。それを医薬品というガトリング砲で、なんとか追撃した感じです、はい。(伝わらんだろ)
寝て起きて、1日中甲子園を観て、本年のお盆休みが終わりました。健康第一です、職場復帰しても無理せずに自分ファーストでやっていきます。