B LEGUE チャンピオンシップ ファイナルを終えて・・・
今日28日、B1,B2の入れ替え戦を終えて、Bリーグ元年全試合を終えた。
企業を軸としたNBLと地域を軸としたTKbjリーグが一つになってBリーグが発足。
B1,B2,B3と3部のリーグ構成である。
B1,B2にはそれぞれホームアリーナ収容人数や収益の規定があり、そこをクリアしなければならない。
B1は東地区、中地区、西地区それぞれ6チームずつ分かれ、地区ごとに戦う。
地区の上位2チームと、それ以外での上位2チームがチャンピオンシップに出場となる。
チャンピオンシップはクアトロファイナルから始まり、セミファイナル、ファイナルと続く。
クアトロファイナルとセミファイナルは勝ち数でホームが決まる。
ファイナルは代々木で1戦のみ。
今回チャンピオンシップに駒を進めたのは
東地区
アルバルク東京
栃木ブレックス
中地区
三遠ネオフェニックス
川崎ブレイブサンダース
西地区
シーホークス三河
琉球ゴールデンキングス
以上6チーム以外の上位チーム
千葉ジェッツ
サンロッカーズ渋谷
この8チーム
クアトロファイナルでは
栃木、東京、三河、川崎がホーム
順調にホームチームがセミファイナル進出
セミファイナルでは
川崎、栃木がホーム
この二つがファイナル進出
栃木の試合はチャンピオンシップに入ってからずっと見ていた。
冨樫対田臥の戦いはかなりの注目度であった。
結果は栃木。
外国選手が荒れてしまったり、チームとして若かった千葉が勝ちきれなかった。
また、栃木のブースター(ファン)が強かった。
強かった、とは正直言いたくない。
真っ黄色に染まったブレックスアリーナ。
アウェイはたまったもんじゃない。
それがプロだと言われればそうかもしれない。
けど、チケット販売は全てのチームが出そろってからにするべきである。それだけは言いたい。
Bリーグ元年にふさわしい開幕と締めくくりであったがやはりまだまだ課題はあるのだ。
例えば・・・
1.解説者の有名どころ推し
2.チケットに関して(CS、転売、各チームに委ねている部分)
3.ブザービーターに盛り上がりすぎ
4.バスケの面白さを伝えきれていない
5.審判の質
etc…
これらを踏まえて乱雑ではあるが、今の思いを書いていく。
特に言いたいのは解説者の質である。
有名どころ推し、バスケットIQの低さ(わかりやすく説明しているのだろう)、ブザービーターでの異様な盛り上がり。
これらはメディアにも見られる傾向である。
有名どころ推しといえば、「田臥」である。
バスケに詳しくなくともわかるだろう、「田臥勇太」
地上波のテレビは必ず出てくる。
日本人初のNBA選手と紹介しながらも、当時は批判的なコメントをする人だっていた。
いや、そんなことはどうでもいい。田臥が見返した、(本人はそんなつもりではないかもしれないが)たったそれだけのことである。
田臥はすごい。
試合をみていても、チームをまとめる力、声かけ、バスケットに対しての姿勢、貫禄、冷静な判断、キャプテンとしての責任感、、、誰が見ても「さすが、田臥さん」となるだろう。
だがしかし、B1には全18チームあって、B2,B3だってあるのだ。
田臥だけを推すのか?
こんなことを言うと、「田中大貴」「冨樫勇樹」との声が上がってくるかもしれない。
この二人も解説者が推して来るメンバーの常連だ。
アルバルクは「田中大貴」
千葉ジェッツは「富樫勇樹」
栃木ブレックスは「田臥勇太」
そして対戦する時も、有名どころを推してくるのだ。
「やっぱり田臥」
「田中大貴はやっぱりエース」
「ここぞの冨樫」
こういう偏った解説がファンの偏りを生むのだ。
いい選手は山ほどいる。
バスケ人口は多く、ストリートも含めバスケ好きは多い。
バスケの楽しさを伝えれているのか?
ブザービーターをもてはやし、ヒーローのように扱う。
バスケの楽しみは他にある。
ガード陣によるアシスト、1on1は細かな技術を使っているのだ。
簡単そうに見えても簡単ではない。
相手を揺さぶるステップ、目線の外し方、フェイク。
視野の広さからの絶妙なパス。
3Pが入れば、フェイクのもかかりやすくなるだろう、
外に広げることができたら中にスペースを作ることだってできる。
1on1をトライしていればヘルプが来る、フリーになる相手ができる。
そうやって、小さな積み重ねを経て繰り広げられているのだ。
ブザーと同時に入ったシュート、それも簡単ではない。
決まればかっこいいし盛り上がる。
得点を量産するバスケットでは、それも2点ないし3点なのだ。
そしてそれらはすぐに取り返すことができる。
解説者がいちいち騒ぐでない。
解説者にもう一つ言いたい。
ブースターを煽るな。
ブレックスアリーナは毎回真っ黄色だった。
栃木のファンが集まり黄色で埋め尽くされていた。
相手のフリースローではブーイングの嵐。
一体いつからあんなになったの?
私が見ていた頃はフリースローは静かだった。
それでも外す人はいる。
フリースローは、その試合の流れやショットする人の気持ち次第。
それを揺さぶるためにブーイングなんだろうけど、正直うるさい。
下品に見えるのは私だけなのだろうか?
ブーイングがある程度の力を発揮しているかもしれないが、バスケットは得点の取り合いなのである。
外すことを願うより、多く取れるよう応援してほしい。
そして、得点を阻害するのはディフェンスの力である。
これぞバスケットの醍醐味。
サッカーのようにディフェンダーと言うポジションがないのでわかりにくいかもそれないが、ディフェンスを頑張ってこそのオフェンスで得点があることを理解してほしい。
ファーストブレイク
(カットして速攻にいくパターン)
リバウンド
(リバウンドを制するものが試合を制する)
これは思いうかべることができるだろう。
センター陣の場所の取り合い、1on1のディフェンス、ヘルプ、カット、ファールかファールでないかそんな間で格闘するゴール下!
外人選手の本気の顔を見れるのはゴール下ではないだろうか?
リバウンド対決も、ルーズボールも1on1も、審判のジャッジを気にしながらギリギリを攻めていくのだ!
反射的に出してしまう手。
誘われたファール。
積み重なればチームに負担になってしまうが、引っ込めるわけにもいかない。
ディフェンスは『守り』だが、『攻め』なければならないからだ。
このディフェンスの『攻め』がオフェンスの『得点』にチームの『勝利』に近くのだ!
解説者が時々言う「オフェンスの足が止まっていますね」とは、ディフェンスでの粘りがない時が多い。
リバウンドを取れない、ディフェンスで攻めていない、そんな時、オフェンスもなかなかいい形で攻めきることができないことが多い。
結果的に得点につながったとしても、流れを呼び込むには難しい。
ディフェンスについて書いてきたが、ここで審判について触れよう。
バスケットの審判は試合に彩りを添えるような存在である。
どういうことかというと、ファールのジャッジについて審判それぞれの判断がある。
もちろん大枠は決まっていて、大きなズレはない。
サッカーでも野球でも「そのジャッジどうなん?」と言う時、選手や監督が審判に聞きにいく場面があると思う。
サッカーは度を超えると、イエローカード、レッドカードが出るだろう。
バスケも同じで、選手が審判に「なんでやねん!?」と言うことができる。
言いすぎるとファールになる。
しかし、「なんでやねん」が本当に微妙なジャッジミスだったり、とるべきところで取れなかった時、公平になるようにそのあとバランスが整えられることがある。
審判も人間。
間違うこともある、と言うことに落ち着くのだ。
あんまり審判に刃向かうことを繰り返すと、目をつけられる。
プロの世界ではないと思うが、あっという間に5ファール退場なんてあるから気をつけるポイントだ。
彩りを添えるとは、こういった公平に試合ができることと流れを読むこともある。
チャンピオンシップファイナルの試合で、4クォーターめでファジーカスからギブスがスティールし、それを追ったファジーカスがアンスポーツファール(スポーツマンらしからぬ悪質なファール)を取られた。
しかし、何度も見返してもファールなのか、ましてやあれがアンスポーツなのか、わからない。
(Jsportsの解説者も同じことを言っていた)
ただ、あれでファールを取らずにギブスが一人で速攻、しかもダンクを叩きつければ流れは栃木でもっと点差をつけられていた可能性がある。
あの場面でファールをとって流れが止まったことで、まだよかったのかもしれない、と思う。
せっかくのチャンスを逃す代わりにアンスポーツをとったのだろうか。
ファジーカスはあのファールは3つめだった。
流れを作るのは選手である。
しかし、審判もその一因なのだ。
審判の最も見所なのは「オフェンスチャージング」の時のアクション。
会場も選手も湧き上がるダイナミックなアクションを見てほしい。
私はあれが大好きだ。
バスケットは面白い。
一瞬なくなりかけた男子バスケットが一つになったBリーグ。
切磋琢磨し、もっともっと強くなってほしい。
どこか一つだけが強いでは業界は盛り上がらない。
磨き上げ、追い越し、世界に通用する選手が増えることを願っている。
これからバスケットを観るみなさん。
バスケットは楽しいエンターテイメントです。
かっこいい選手も増えました。
お気に入りを見つけてみてください。
私は栃木の須田くんが好きです。
スター選手もいます。
控えめな選手もいます。
あまり取り上げられない選手もいます。
けど、技術は確かで選手になっています。
メディアの方、解説者の方、偏った情報は流さないでください。
選手が頑張れるように、チームを取り上げてください。
そんなことを願います。
来季はもっと盛り上がるでしょう!!
9月には各地区でアーリーカップもあります!
B1,B2関係なく出場します!
1回限りのトーナメント戦!!!
これも楽しみです♪