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感受性について

最近、「感受性がすり減ったなあ」と感じることが増えました。

「君の名前で僕を呼んで」という映画を観たことがきっかけです。
恋を失って悲しみのどん底にいる主人公に、そのお父さんがかけた言葉が印象的でした。

「悲しみも痛みも葬るな
(There’s sorrow,pain.Don’t kill it.)」

人は心の痛みや悲しみを感じると、それに蓋をして逃れようとする。それを繰り返すうちに、
気がついたら大人になって、いつの間にか心がすり減ってしまっている。
その心の痛みも、これまで感じた喜びも含めて全てきちんと受け止めて、大切にして生きていけと。

その言葉を聴き、映画が終わった時、冒頭でも言った通り、自分の心や感受性は既にすり減ってきているのではないかと思いました。

「感受性が強い」というというと、
傷つきやすいだとか脆いといった印象を受けることが一般的かもしれないですが、
でもそれだけではなくて、細やかな物事にも感動できたり心を動かすことができるという、素敵な側面あると思います。

最近、そういったプラスの面での感受性の豊かさのようなものが以前よりも無くなってきた気がします。
(心に余裕がないのも原因かもしれませんが、、)

自分の心の脆さや傷つきやすさは克服していきたいけれど、プラスの意味での感受性については、ずっとずっと豊かに保っていきたいなあと思いました。

#エッセイ
#コラム
#映画

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