京風うつくし図鑑-1 [音羽山 清水寺]
京都旅行は相変わらずの人気があるが、京都観光は見るべきものが多く、季節によってプランが異なることも少なくない。そこで京風うつくし図鑑は、京都の季節ごとの特長を歴史、伝統文化、しきたり、京都の人のレコメンドなどをシリーズでお届けしたい。第一回目の今回は、その名も姿もうつくしい京都の名所中の名所、「音羽山 清水寺」をご案内したい。
音羽山 清水寺の概要
京都に数ある神社仏閣でその頂点に位置するのは、音羽清水寺。798年に創建された歴史ある寺院である。その歴史は奈良時代末期に遡り、僧侶延鎮が清水の音羽の滝に感銘を受けて開いたと伝えられている。寺院の名称も、この滝に由来する。平安時代には桓武天皇が庇護し、清水寺は繁栄を極めた。
清水寺、そのダイナミックなスケール感
音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内には、国宝と重要文化財を含む30以上の堂塔伽藍(どうとうがらん=寺院の主要な建築物や構造物の総称)が建ち並ぶ。そのダイナミックなスケール感が世界中の人たちを魅了している。
世界の人たちも眺めたい、本堂「清水の舞台」からの京都一望
清水寺の本堂は「清水の舞台」として有名で、崖に突き出た舞台は約13メートルの高さにある。舞台は、139本のケヤキの柱で支えられており、釘を使わない「懸造(かけづくり)」という伝統的な工法で建てられており、、京都市街を一望できる。
「清水の舞台」ことわざの由来
「清水の舞台から飛び降りる」ということわざの由来となっていることは、あまりにも有名。これは、何か重大な決断を下す時に使われる表現で、実際に江戸時代には多くの人がこの舞台から飛び降り、奇跡的に生還する者もいたという逸話が残されている。
清らかな水が寺の名称になった、音羽の滝
清水寺の名前の由来となった音羽の滝は、境内にある清らかな水が流れる滝である。3本の滝にはそれぞれに意味があり、恋愛成就や学業成就、延命長寿のご利益が得られるパワースポットであり、国内外からの多くの参拝者が訪れる名所である。
京都を代表する名所、清水寺の三重塔
清水寺の三重塔は、美しい朱塗りの塔で、寺院のシンボルの一つである。すこの塔は1632年に再建され、清水寺の境内に壮麗な姿を誇っており京都を代表する被写体として環境客の撮影スポットとなっている。
阿弥陀如来がご本尊、清水寺の阿弥陀堂
阿弥陀堂は、阿弥陀如来を本尊とする堂宇。文治4年(1188)5月15日、浄土宗の開祖、法然がはじめての常行念仏を行った場所である。法然(円光大師)の像もここに安置されている。
境内の地主神社は縁結びの神様
清水寺の境内にある地主神社は、縁結びの神様として知られている。その評判により、国内、海外の多くの若者に良縁のパワースポットとして人気を集めている。
文化的価値の高い、清水寺の壮大な伽藍
ほかにも経堂や西門、仁王門などの歴史的な建物が多数あり、これらの建物は、それぞれが独自の歴史と文化的価値を持ち、清水寺の壮大な伽藍を形成している。
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