Coco

読書の感想・思想・自分語り 大学生。

Coco

読書の感想・思想・自分語り 大学生。

最近の記事

24.11.22『邪惡な虫』

人間の健康や生活に害を与える虫について面白く紹介した本だった。 虫というのは小さくてありふれた生き物だ。 だが、蚊は人間を最も多く殺している生き物である。 (悲しいことに2番は人間である…) 病を運び、毒を注入し、住居環境や自然環境を破壊する虫は、案外身近な場所にもいる。 本書で紹介されている自然環境が破壊された原因は、新たな虫や植物の輸入、温暖化の影響が大きく、巡り巡って人間が引き起こしているような印象を受けた。 虫たちの生存や増殖のためのユニークな戦略 vs 人間 の

    • 知らない誰かの曲に出会う

      この世には色んな音楽サブスクリプションサービスがある。 Spotifyはそのどれよりも私に合ったサービスだと思う。 今日はSpotifyへの愛を語ろうと思う。 「Spotify」 不思議な響きの名前だ。 気になって調べてみたところ、Spotとidentifyを合わせた造語らしい。 (理由は後付けという話もあるようだが。) 聞きたい音楽を最短で特定できるサービスを目指すことから付けられている。 納得した。 私がSpotifyを優れていると感じているのは、様々な音楽との出会いを

      • 長時間通学の大きなメリット

        私は学校から最速で1時間かかる場所に住んでいる。 そして普段は運賃が安いルートを選択し、1.5時間~2時間ほどかけて大学へと通学している。 敢えて時間をかけて通学しているのには大きな理由がある。 もちろん値段が安いのもあるのだが、それよりも大事な理由がこれだ。 本を読む時間が確保できる! 思わず力が入ってしまい大文字になってしまった。 しかしこれが本当に私の生活にとって必要なものなのだ。 先週まで、私は違うキャンパスに通っていた。 通学時間は30分ほど。 電車に乗って

        • ヨルシカに誘われて

          私は、本好きではあるが、読む本にこだわりが無いので、なんでも読む。 そんな私が表紙に誘われて買ったのが以下の6冊だ。 「老人と海」ヘミングウェイ 「地の糧」ジッド 「幸福な王子」ワイルド 「新編 風の又三郎」宮沢賢治 「萩原朔太郎詩集」萩原朔太郎 「ブレーメンの音楽隊」グリム まだ積読状態なので、分からないが、ヨルシカの楽曲はよく聞いているので、n-bunaさんの作品の解釈と自分のそれとの違いを楽しむのも醍醐味の一つなのだと思う。 原作を知ることで歌詞の理解が深まるはずな

          自発的超監視社会

          現代の人々は自分の行動を写真撮影し、即時にSNSに投稿する。 まるで、ジョージ・オーウェル『1984年』で描かれた超監視社会のようだ。 驚くべきは、自発的に監視される状況に自分の身を置いていることだ。 SNSに何でもかんでも書き込んで見せびらかす人々。 本当にそれが望ましい状態なのだろうか? 特にBeRealというアプリがユーザーに求める姿勢は、監視社会で政府が求めるその状態とさして変わらない。 アプリケーション側が指定してきた時間に、すぐに自分の状態を開示するよう要求

          自発的超監視社会

          映画「Venom the last dance」

          Venom the last danceを鑑賞した。 IMAXで映画を見るのが初体験だったので、音響のクオリティの高さに驚かされた2時間だった。 大音声の楽曲が流れるアクション映画をみるのにぴったりだと感じた。 ディズニーランドのスターツアーズのような体験ができて、その立体感に驚かされた。 ヴェノムといえば、重低音でしゃべる声やノリノリのミュージックが醍醐味の一つで、それを最高に楽しめる環境であったと思う。 さて、映画本編はどうだったかというと、正直がっかりした。 ヴェノム

          映画「Venom the last dance」

          本屋と図書館を使いこなす

          私は読書が好きだ。 平日は1日に1冊は読むので、月20冊くらいは読んでいるのだと思う。 月20冊も読むのに、一冊一冊を買っていたら破産してしまう。 だから、普段は図書館を使っている。 しかし、私はコレクター基質の面があり、本を集めるのも好きだ。 本屋にもよく行く。 私が本を買う理由について考えたことが無かった。 そこで、自分が本を買う基準について、考えてみようと思う。 本を買う理由 そもそも本を買う理由は何か?図書館だけでダメなのか? 私は読む本は可能な限り買うように

          本屋と図書館を使いこなす

          透明と極彩色

          私は私の体が透明であればいいと思っている。美しさに欠けた中途半端な身体なんて見えない方が社会のためだ。 みすぼらしく痩せた上半身と、自分のものであることを信じたくないほど膨れた下半身。間延びしたような印象を抱く長い顔に、短くて丸い指。どれだけ治療しても良くならない全身のニキビと、日光浴好きがたたってできたシミだらけの皮膚。 自分の全てが汚いとすら思う。 私は自分の存在が極彩色の鳥の様になればいいと思う。通りすがるすべての人が振り替えざるを得ないような存在。 現状の私は誰にも

          透明と極彩色

          認められたくて

          人に認められたい。暴れ狂う承認欲求と私は生きている。 人がどれほど大きな承認欲求を抱えているのか知らないが、恐らく私の飼い慣らそうとしている承認欲求は人一倍大きく凶暴で獰猛なものだ。 承認欲求を満たすために資格検定を受けている。 これは中学生の時に取り始めた英検が始まりだったように思う。受かるよう勉強という努力を重ね、試験を受けた結果その頑張りが認められて資格を手にする。この経験を何度もしてきた結果、私の承認欲求はここまで膨れ上がり暴れるようになったのだと思う。 大学生にな

          認められたくて

          やめられない積読

          生活リズムが変わり、過ごす場所が変わってから読書ができる時間が減った。 理由はいろいろ考えられる。 通学時間が減った結果、電車内での読書ができなくなったこと。 環境が変わったことによるストレスで読書に集中できない体質になったこと。 自宅でも作業量が増え、自由時間が減ったこと。 色んな要因が重なった結果、最近は読書がほとんどできていない。 にもかかわらず、つい本屋に寄ってしまう。本屋に行ったら本を買わないで店を出ることができない。 その結果、3か月で15冊以上買っている。 1

          やめられない積読

          空には創作を愛する女神さまがいる

          空を見上げる。 青空が広がっている。 白い雲が複雑な形を作り、青いキャンバスに美しい造形を生んでいる。 雲は毎日違う形をしている。時には数秒で形を変えている。 これは全て女神さまが作っている。 女神さまは空を司る神として生まれた。 女神さまは小さいころからものづくりが大好きだった。 女神さまは無邪気に空でものづくりをした。 空は女神さまにとって最高のキャンバスで、毎日毎日独創的な違う作品を作っていた。 あるとき、女神さまは灰色の魅力に取りつかれて厚い雲で空を覆い尽くした。

          空には創作を愛する女神さまがいる

          楽な方へ逃げる

          中学生まで、私は読書が趣味だった。空いた時間があればいつでも本を読んでいた。文字を追いかけ、頭に世界をいくつも作り上げ、何者にもなれた。 高校生になって忙しくなると、本を読むのがだんだんと難しくなってきた。時間的な忙しさもあったが、受験に追われて精神的にも余裕がなかった。私はマンガやアニメを見るのが好きになった。マンガは本よりも1冊を読むのにかかる時間が少ない。絵があるので想像力も本よりは不要だ。アニメは1話が20分ほどで、短い時間で簡単に理解できる。 大学生の前半は、コ

          楽な方へ逃げる

          誰にも気が付かれない自傷

          爪をちぎる、髪を抜く、皮膚を剥く、毛を抜く。 どれも私の癖だ。 良くないと思っていて、でもやめられない。 無意識のうちにやっている。 始めたときは、自分を痛めつけて安心していたのだと思う。 腕を切ったり、血を流すのはさすがにやりすぎだと理解していて、 それでも自分の存在が許せなくて それで皮膚を剥き、爪をちぎるようになった。 そのうち流血するほどの状態になって、 それで別の手段として腕の毛や髪の毛を抜くようになった。 腕を切る勇気もない弱虫。 その小さな自傷。 やめら

          誰にも気が付かれない自傷

          無駄を削ぐ。服を着る。

          私は見た目を気にしない。 だから髪を整えたり、メイクをしたりすることに時間を割くのは無駄だと感じ、ほとんどしない。 しかし服は着る。人間として最低限のマナーだと思っている。 見た目を気にしない私にとって、服の組み合わせを考え、選ぶのは時間の無駄でしかない。 そんな私のクローゼットは、いつしか真っ白なトップスと暗い色のズボンで溢れている。 どれを選んでも悪くない組み合わせになるよう、白と暗めの色というシンプルなチョイス。 これなら毎日服を選ぶ手間はない。 この生活を始めてから

          無駄を削ぐ。服を着る。

          人に擬態する

          私は孤独が好きだ。一人の時間が最も落ち着くし、可能ならばずっと一人でいたい。 だから人間にあふれたこの社会が苦手だ。 だが、ずっと閉じこもっているわけにも、ずっと引きこもっているわけにもいかず、人間社会で生きている。 社会を、人を嫌う私は、 社会の中では人に擬態して、普通を装う。 人は会話を好む。 確かに会話はいい。人とつながっている実感がする行動であり、それは社会に溶け込めている証拠であり、擬態に成功したという快感がある。 ただそれだけだ。他の人が何のために会話をするの

          人に擬態する

          24.03.12 『あの子とQ』

          とても読みやすいテンポの作品だった。 吸血鬼という存在には、恐ろしい印象がある。 その印象は壊さずに、しかしその存在を好きになるような作品だった。

          24.03.12 『あの子とQ』