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女ひとり旅 in夏の城崎温泉〜1日目〜

梅雨の晴れ間の7月初旬、日差しが暑い城崎温泉駅に降り立った。
JR大阪駅から「特急こうのとり」で約2時間40分。
人で溢れかえる都会から自然を感じ、温泉を楽しむにはちょうどよい場所。
最後にこの地を訪れたのは15年くらい前かな。その時の記憶を思い出しながら電車にゆられる。

出発の3日前の天気予報では雨だったが、2日前からは晴天に変わり、当日は真夏日となり、温泉街を散策するにはちょっと暑すぎる。そんな日。

夏の日差しが暑い城崎温泉街

城崎温泉街が見渡せる山頂へロープウェイで

城崎温泉街の奥の方には温泉寺があり、さらにロープウエイで山頂までに行くとそこには「城崎珈琲みはらしカフェテラス」という、名前の通り温泉街が見下ろせるスポットがある。もし晴れたら行きたいけど、予報は雨だなと落胆していた1週間前。
2日前の予報では抜群の天候になりそう。今日は時より吹くかぜが気持ちよい絶好のカフェ日和になった。
注文したのは「八鹿豚ソーセージのホットドッグ」と「アイスコーヒー」。
他にも但馬牛を使ったソーセージのホットドッグもあったけど、但馬牛はハンバーガーを食べると決めていたので、ここでは八鹿豚のソーセージを注文。
すっきりとしたアイスコーヒーとの相性も抜群で、美味しい。
気がつけば1時間以上外を眺めていた。癒しの時間。

城崎見晴らしカフェテラス
八鹿豚のホットドックとアイスコーヒー
パリッ、ジュワで美味しかった
カフェテラスからの絶景
左の奥には日本海が見える

このあとはチェックインのために一旦ホテルへ。

今宵のお宿問題

カフェをあとにし、チェックインをしに一旦ホテルへ。
城崎温泉街はたくさんの旅館があるが、今回は急な思いたちでギリギリに予定を決めたこともあり、お宿の選択肢が少なめ。
おそらく、「おひとり様」ということもあったのだと思う。
老舗旅館は「おひとり様」に厳しいのだ。
夕食の心配もあったので、今回は食事付きのホテルへ宿泊。
おひとり様の旅行が好きな私だが、毎回のネックが「夕食問題」。
旅館で勝手に視線を感じたり、ちょっと居心地が悪かったりと、自意識過剰かもだけど。今回のホテルは大広間だが、「おひとり様仲間」もチラホラ見かけられて心強いwww
子連れも、年配様の御一行など、客層はさまざま。
ふと、「誰も私に興味ない」と客観視し、思うままに食事を楽しむ。そう、誰も私を見ていない。

いざ、外湯めぐりへ

城崎温泉には7つの外湯がある。
この外湯は入浴料を払えば誰でも利用可能。旅館やホテルによっては外湯めぐりパスを付けてくれている。
その場合は、そのパスを使用すれば、何回でも入ることができるのだ。
今回のホテルはその外湯めぐりパスがセットになっているので、夕食までの時間を外湯めぐりで楽しむことにした。
しかも嬉しいことに、ホテルから城崎温泉中心部にあるバスターミナルまでの送迎があるという。
暑い中温泉街からホテルまで往復しなくてよいのだ。
ただ、運行時間が決まっている。
また夕食の時間帯は運行してくれない。
決まった時間に夕食を食べてほしいからだ。
行きたいのなら自力で。と無言の圧力を受ける。
バスの時間までどの順番でめぐるか作戦会議。

いよいよ、外湯めぐり。
7つある外湯はそれぞれ趣が違い、さまざまな雰囲気を味わうことができる。
今回の楽しみのひとつだ。
もちろん!7つめぐりたい。そう思っていたが、この暑さには敵わない。
ゆっくりつかってのんびりしよ〜。と思いながらバスにゆられる。

外湯は「鴻の湯」「まんだら湯」「御所の湯」「一の湯」「柳湯」「地蔵湯」「さとの湯」だ。しかし現在「さとの湯」は休業中。そのほかの6つの外湯も定休日がそれぞれ異なるで要注意!
行きたい外湯があるのなら、事前にチェックすることがおすすめ。
それぞれ雰囲気も、名前の由来も違うので、確認しておきたいところ。

そして、いざ外湯めぐりに。
夕食までの1回戦では「地蔵湯」と「一の湯」に入ることにした。
まずは「地蔵湯」へ

前回、城崎温泉を訪れたとき、暑さと人の多さに目入った記憶が蘇る。
一緒に行った友達…イライラしてたな。
今回はどうだろう。一応平日にしたんだが。(いや、前回も平日だった。)

脱衣所へ入ると、地元のおばあちゃんらしき女性が3人。
大きな声で世間話をしている。
元気だな。だけどもうちょっと静かにしてほしい。
そして、こちらをジロジロ見ないで。
他所者がきたと言わんばかりの視線。
しょうがないじゃないか。ここは観光地になっているんだから。

そう思いながら、浴場へいく。
体を洗い、入ろうと足をつける。

う。熱い、熱すぎる。
肩まで浸かることなんでできるのか。
すぐにでも出たい。
しかし、こんな時貧乏性があらあれる。
「せっかく来たんだから、ちゃんと浸かりたい。」
だが、ダメだ。5分が限界。
出よう!

しかしどの外湯もこんなに熱いのだろうか。
それともこの外湯だけだったのかなど思いながら、地蔵湯を後にする。

ずっと地獄湯だと思っていた。だから熱いんだと。

次は「一の湯」へ。
今度はもう少し温度が低いとよいな。と思いがら浴場へ。
はい。ちゃんと熱い。
んー。これは予定より大幅に短時間で外湯めぐりが終わりそうだ。
まぁいいか。ホテルのラウンジでビールを飲もう。

こういう時、ひとり旅は気楽でよい。
急な予定変更も誰かを気にしなくてよいからだ。
そう思い立ったら早い。
予定の1本前のバスに乗ってホテルへ戻ろう。
さっさと着替えてバスターミナルへ。そしてホテルへ戻る。

一の湯
一の湯の「一」は【天下一】の一らしい

荷物を置き、夕食会場へそのまま行けるように準備をし、ラウンジへ。
このホテルのラウンジではアルコールやソフトドリンク、おつまみ、アイスキャンディが食べ飲み放題なのだ。(朝の時間帯はアルコールの提供はない)
ビール片手にテレビを見る。なんて優雅なんだろう。と思いながら、夕食後の2回戦の計画を立てる。
思った以上にお湯が熱く長湯ができないことがわかったので、夕食後はサクッと一番遠い「鴻の湯」へ行き、川沿いを歩き夜のライトアップを楽しみながらバスへ戻ろう。
そして、ホテルに戻りホテルの内湯に入ることにする。
どうか、内湯はぬるめでありますように…

ラウンジからの眺め

ホテルの夕食はバイキングだった。
仕事柄(管理栄養士なのだ)食にはうるさい。
そして、だいたい見れば既製品か手作りか冷凍かなどの判別は簡単にできる。
なのでここでは割愛しよう。
だけど自分のテーブルのミニコンロで作る蒸し料理は美味しかった。

夕食後は一番奥にある「鴻の湯」へ。
ここは岩風呂が売りのようだった。確かに一番好きな雰囲気。
外は暑いものの露天風呂は風が気持ちよく半身浴にはもってこい。
少しゆっくり浸かり、着替えて外へ出る。

鴻の湯
フランス人らしき家族が浴衣で記念撮影していた

「鴻の湯」からバスターミナルは歩いて10分くらい。
夜風を感じながら散歩するにはもってこい。
川沿い歩きながらライトアップを眺める。
ひとりで思うままに「パシャリ」、「パシャリ」と写真を撮る。
夜道を歩くのは苦手な方だけど、ここは街灯もあるし治安もよさそう。
ほかの旅館に泊まっている観光客ともすれ違い、怖さはない。
途中で可愛い看板がライトアップされている。
レトロな感じで好き。
城崎温泉はレトロな可愛い看板がたくさんある。
明日は看板を探しながら、温泉街を散策しようかな。

川沿いのライトアップ。人も少なくてゆっくり楽しめる
レトロな看板


ホテルに戻り、内湯へ。
「あぁー。」ちょうどよい温度。これはゆっくりできそう。
露天風呂、壺湯も堪能し、明日の予定の確認。

近くには「城崎マリンワールド」がある。だけど今は室内展示場が工事中であることと、さすがにひとりで水族館はなぁと思い、予定には入れていなかった。
しかし、今日の様子だと温泉街の散策で1日はもたない気がする。
外湯めぐりをするつもりだったがこの暑さと熱さでは無理かもしれない。
急きょ予定を変更して、明日は「城崎マリンワールド」へ行くことにした。
そうと決まればバスの時刻表を調べ、明日の予定を立て直す。

明日の予定は
「城崎マリンワールド」→城崎温泉街散策(但馬牛のハンバーガーを食べる)→甘いものを食べる→大阪へ戻る

お風呂上がり、またもやビールを飲み、アイスキャンディも食べたらもう十分。
明日は朝風呂に行くとして、今夜はこのあたりで眠ろう。

城崎温泉2日目は次回につづく。

夕暮れもステキだった
夕と夜のあいだ。一番好きな時間かも
どこをとっても絵になる

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