
2歳児受入れ幼稚園はアリ?待機児童持ちママが感じた幼稚園を利用するメリット
全国的にも激戦地域に分類されるであろう横浜市で保活している2歳児待機児童持ちアラフォー2児ママです。
前回、保育園入所申請はしているものの、入所は絶望的と判断し、2歳児受入れ可能な幼稚園に入園したお話を書きました。
もちろん保育園に入所できれば一番嬉しいのですが、幼稚園の2歳児保育の利用を始めて「幼稚園でも何も不自由はない」というのが今のところの感想です。
幼稚園によっても条件や利用体制は異なるので、これから書くことは全ての園に言えることではありません。
ただ、2歳児受入れ幼稚園の一例として、「幼稚園の預かりはどんな感じなんだろう」と思っている方の参考になればと思います。
保育園に入れず働けず悶々と過ごしている方がいたら、ぜひ一度市のホームページで「私立幼稚園2歳児受入れ推進事業を実施している園」を探してみてください。
保育園入所待機児童が2歳児幼稚園に入るメリット
ここから書くメリットは単に幼稚園に入るメリットではなく、「保育園入所待機児童」として保育園に入れないお子さんを抱えているママが幼稚園の2歳児保育を利用するメリットです。
単に幼稚園か保育園かという比較ではないのでご注意ください。
保育園待機の選考に有利になる
横浜市の保育所等利用の「調整指数一覧表」ページには以下のように明記されています。
利用申請児童を[認可保育所、認定こども園(保育利用)、横浜保育室、認可乳 児保育所、小規模保育事業、家庭的保育事業、年度限定保育事業等]以外へ有償 で月 64 時間以上預けている。(一時保育を含む複数施設での利用も可。親族に 有償で預けている場合は除く。)
この条件を満たしている場合、点数は3点加点されます。
幼稚園の2歳保育を利用しつつ、保育園入所申請を続行するのであれば利用調整に有利になります。
ただ、幼稚園に通い始めて園の生活に慣れてくると、幼稚園の環境が良ければもう申請取り消しでもいいかなって思っています。
また、新しい生活に馴染むのもめんどう・・・
どうしても最終的には保育園入所したい!という方は申請し続けると加点されます。
3歳からも預け先が確保されている
「幼稚園なら専業主婦でも誰でも入れる」というのはもう昔の話かもしれません。
都会に限ってかもしれませんが、今時は幼稚園でも定員を越えて幼稚園にすら入れないという現象が起きています。
もちろん、地域によっても違うし、その年によっても違うし、入れないのはごく一部の地域かもしれません。
ただ、保育園に入れない不安を抱きながら待機を待ち続けるより、3歳になって保育園に入れず焦って幼稚園入園を探して入れなかったという状況を防ぐためにも。2歳児保育の幼稚園枠が空いているなら、入ってしまうのも一つの手です。
2歳さんで入ってしまっておけば3歳児クラスになってからも引き続きその幼稚園に通えることが決定されています。
(*我が家の通う幼稚園は3歳児からは年少クラスに上がれます。他の幼稚園では異なる可能性があるかもしれません。)
少人数で手をかけてくれやすい
保育園の1クラスの人数もその園によって異なりますが、比較的に大人数のイメージです。我が家が一時預かりで利用させていただいていた保育園も1歳児クラスさんでも20人近くいたと思います。
引っ越し前に通っていた0歳児クラスさんでさえ17人ほどいたと思います。
それに比べ、今通っている幼稚園は2歳児保育のクラスは定員14人です。
今まで預けてきた印象では少ないなって思います。
その分、しっかり先生も見てくれるし、少ないからおもちゃや遊具も十分に自分のしたい遊びができると思います。
子が少ない分、ゆったり広々と余裕がある感じがします。
あくまでもお迎えの時にちらっと見る光景からの印象だけなので、実際は分かりません。でも、対応児童が少ない分、先生たちに余裕ができるのも事実。
ママなら誰でもわかるはず、育児に余裕ってすごく重要ですよね。
幼稚園スタイルの保育が受けられる
これもそれぞれの園で異なるかもしれませんが、幼稚園での保育はやはり幼稚園寄りになっていると思います。
まずはお昼寝の時間。
保育園は昼食後、3時間ほど寝ます。
それに比べ幼稚園は長くて2時間。
1日のスケジュールもしっかりしていて、遊びや学びで充実しています。
実際には、体操の先生や音楽の先生が外部から来ていて毎週、鉄棒や楽器に触れられる機会があるようです。
保育園でも最近はそういった「お勉強」要素も増えてきています。大阪にいた頃の保育園もありました。ただ、それは3歳児からで、2歳さんまではそういった時間はないものが多かったです。
もちろん早期学習のような読み書きなどはさすがにしませんし、必要とは思っていません。ただ、3歳さんから時間で行動するスタイルに変わってくることに対して、同じように2歳から慣れていくことでスムーズに3歳に上がって行けると思います。
3歳のお誕生日から3歳クラスに入れる
これも園によって異なるかもしれません。
我が家の通う園では3歳のお誕生日が来たら3歳児クラスに上がれます。
これのメリットの一つは、月額の支払いがなくなることです。
幼稚園も最近は無償化しているので、3歳クラスからは保育料は無料です。(*幼稚園なので、入学料や初期費用は必要になります。)
でも2歳児保育は月額で利用料がかかります。
我が家の園は月額35000円。そこに時間外利用があると追加料金が発生します。
その分が3歳になった4月ではなく、3歳になった時点からクラスを上がれば月額が不要になるということです。(*明記はされていませんが、多分それで合っていると・・・ちょっと自信ないですが。)
保育園入所待機中、一時利用よりメリットが多い
先ほども書いた通り、我が家の通う幼稚園の1ヶ月の利用料は35000円。
高いと思われるかもしれませんが、保育園でも2歳までは保育料が必要な地域がほとんどだと思います。(東京都ではすでに2歳児までも保育料無料化が進んでいるみたいですね)
ただ、保育園に入れず待機していて一時預かりを利用している方なら、幼稚園に入った方が月額は抑えられる場合が多いです。
横浜市の一時利用ですが、1時間ごと300円、1日2400円が上限です。そこに給食やおやつがあれば給食代、おやつ代が追加されます。利用時間分だけ利用可能なので、もちろん短時間なら一時利用で十分です。
ただ、働いている方なら8時間ほど預けるだろうし、保育室や保育施設ではなく、保育園を利用する場合「8時半までには登園してください」などと言われる可能性が高いです。
理由は、他の園児と同じリズムで園生活をしてほしいから。
遅くに来て、ましてや毎日来ているわけじゃない子がいきなりみんなに馴染めないとなると、一人、先生の手がそちらにかかるわけです。
また、一時利用は1ヶ月120時間が上限です。1日8時間預けたとすると、預けられるのは15日です。
1日の8時間、給食もおやつも食べれば3000円は必要。それを15日フルに使ったとして、
3000円×15日=45000円。
一方、幼稚園の2歳児保育は、普通に月曜日〜金曜日まで預けられて、時間も8時〜16時(我が家の場合)。同じ8時間です。それでも35000円です。
しかも、一時利用のような利用予約も必要ありません。入園してしまえば、毎日通園が当たり前ですから。
預け時間の上限もない、利用料もお得。おまけに幼稚園の保育が受けられるのです。
できるだけ働きたい方には幼稚園の2歳児保育の方が断然良いのではないでしょうか。
2歳児保育の幼稚園に通うデメリット
デメリットは特にないと思います。
我が家の通う幼稚園では、保育園入所を待機していた現状をお話ししていて(でも幼稚園に馴染めれば入所申請は取りやめる旨をお話ししています)、「入所が決まればそちらに行ってもらって大丈夫ですよ」と仰っていただいています。
幼稚園に入るなら保育園は諦めないといけないわけでもなく、どちらも希望しながら預けられるのです。
ただ、ここまで書いて条件はあるのでご注意ください。
「就労」の証明が必要
大前提の話ですが、就労目的での利用になります。
最近は保育園の一時利用では就労かリフレッシュか問わない園が多いようですが、幼稚園の2歳児保育を利用する場合は正式な3号認定が必要です。
要は、働いていないと預けられないのです。
もちろん、介護なども認められます。
あと、出産での産休・育休中は市役所に申請して承認されれば通園継続可能です。
幼稚園といえども、そこは市の推進事業なので、市の要項に従わなければならないのです。要は、保育園入所と同様ということ。ただ、保育園入所より入所しやすく柔軟なのです。
実施している幼稚園が少ない
保育園はたくさんありますが、2歳児保育を実施している幼稚園はすべての幼稚園ではありません。
また、地域によっては市が事業として行なっていないかもしれません。
実施している園が少ないために、遠くの幼稚園しか見つからないかもしれません。
我が家は運良く車で10分程度の距離に幼稚園があったので良かったですが、それ以上離れていたら利用を考えていたと思います。
ただ、やっぱり利用できない状況が続いていれば距離を理由に断念するのは勿体無いとも思います。
保育園待機なら幼稚園の2歳児保育利用もアリ
幼稚園の2歳児保育を利用し始めて、幼稚園に実際通ってみて、メリットデメリットを考えてみました。
私はしっかり働きたい方なので、早く安定した預け先を確保したかった。
でも、預けられないから仕事量を増やせないジレンマ。
そんな時に、入所厳しい保育園ではなく、柔軟な幼稚園を利用したのは自分として間違った選択ではなかったと思っています。
幼稚園保育園それぞれのメリットやデメリットはありますが、現状、預けられなければ何も進まないので。
同じように、働きたいけ預けられないから働けない、そう悩んでいる方がいたら、一度幼稚園の利用も検討してみてはいかがでしょうか。