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シングルマザーエッセイ #2母子家庭支援と不登校支援
これは自治体によって様々だと思うのですが、
我が家の場合、息子の不登校があって、
その2年後に離婚をしたのですが、
息子が不登校になった時って、
急にポツンと無の空間に投げ出された感じで、
どこを頼っていいのか、誰を頼っていいのか、
まったくわからなかったのです。
とにかく不安の海に溺れていくような…
もがけばもがくほど、沈んでいくような…
そんな毎日で、とりあえず辿り着いたのはこどもの心療内科でした。
けれども風邪の時のように、
「こういうウィルスにかかっているから、このおくすりを出しますね。2、3日で良くなるでしょう。」と言われて、
あ〜、ひとまず安心…。
みたいな、安堵感はまったくないですよね。
兎にも角にも日々、息子のことを心配しながら、
自分の気持ちに折り合いをつけながら、
どんどん暗闇に落ちていくのを、
息を潜めて耐えるしかない。
もがくしかない。
息子と共に泣くしかない。
希望を無理矢理こじつけては泡のように消えていくのを、
焦りと、喪失感と、
大人になって見守ろうという背伸びと、
もう何もかもから逃げ出したいという無責任さをもって、
息子の隣で、いかに自分が最低であるかという自責の念と共に感じるしかない…
そういう日々でした。
しばらくしてから、不登校の親の会に辿り着き参加したり、
自治体でおこなっている教育支援などを知ることができたのですが、
ひとつひとつ手探りで見つけてきました。
世間の路線から外れると、生きる道を見つけるのってこんなにも大変なんだって思いました。
だけど一方で、離婚した時…
離婚届を役所に提出したその瞬間から、
ひとり親家庭さんにはこんな支援がありますよ!
自治体からの支援はこういうことがあって、
手続きの仕方はこうですよ!
民間の支援団体にはこういうところがあるので、
さっそく登録してはいかがですか!?
…のように、離婚のダメージで半分死んだように、
ボーーーっとしている状態の中、
怒涛のように「ひとり親家庭支援」の情報が、
あちらのほうから押し寄せてきたのです。
なんてすごいんだろう!
と…
もう打ち上げられて呼吸ができない瀕死の魚のような私に、
役所のひとが支援のお水をザバザバとかけてくれてるような。
ただ心の半分では、
どうして不登校にもこんな支援体制がないのだろうか…
と深く考えてしまいました。
学校と自治体と民間団体で連携して、
少しでも情報共有ができたなら、
不登校で悩む親子の不安が、かなり和らぐのではないかと…。
あとから知ったことですが、自治体によってはすでに支援体制が整っていて、
自治体のホームページを開けば、
不登校になったときに頼れる居場所や相談機関が
一目で見られるように
整理されているところもありました。
そのような不登校支援の輪がもっともっと広がっていきますように。
自分にできることも探していきたいと思った日でした。
明日も不登校の子どもたち、保護者のかたたちが、
たくさん幸せを感じられる日でありますように。
みんな頑張って生きている。
とてもすごいことですね。