宗教戦争とは? 知りたい
何故、戦争が起きたの
2022年2月24日、あまりにも理不尽なことが起こった
ロシアがウクライナに攻め込んだ!
「なぜ?」当初理解できず、購読紙の朝刊を読み込んだが、やっぱり理由がわからなかった
もともと、国際情勢に強い関心があったわけではなく、むしろ疎い部類だと思う
新聞やニュースはロシアがウクライナの何処を攻撃したかの情報ばかり
3月に入り、やっと知りたい事が見え始めた
ウクライナがNATOに加盟したいと意思表示をしているのをロシアが快く思わないで阻止しようとしての攻撃と理解した
この戦争は宗教戦争なのだよと言われた
5月26日、あるお寺の住職さんと話す機会があった
目的は仏教についてお話を聞くことだった
話の流れの中で今回の戦争は宗教戦争なのだと言われた
「宗教戦争?」どういうことなのか
池上彰さんはどんな見解?
8月23日に図書館で借りた池上彰さんの本にロシアとウクライナの歴史がわかりやすく端的に書かれてあった
2014年にロシアが攻め込んだクリミア半島のこともウクライナ東部の3州のこともロシアの理不尽な言いがかりで奪った歴史が分かりやすくまとめてあった
しかし、池上さんは今回の戦争はウクライナが欧米側についてロシアから離れていくことが許されないとロシアが起こしたとの内容であった
宗教に関することは触れられていなかった
タイトルに惹かれて角茂樹さんを読んでみる
11月2日、本のタイトルに惹かれて読んでみた
本の最初に角さんはウクライナ大使としてキーウ駐在歴を持つがこの本はあくまでも個人の意見であることを強調されていた
中身はキリスト教の歴史が細かく書いてあり、それは初めて知った事柄であり勉強にはなった
カトリックとかプロテスタントとか本に書かれている名前は聞いたり学校で学んだ記憶があるが、その意味するところは知らなかった
またキリスト教の三大教派としてカトリックとプロテスタントと東方正教会があり、ロシアもウクライナも東方正教会として草の根は一緒だったこともわかった
キリスト教がどのように分かれていったのかを説明するにあたり、大昔に学校で学んだルター等複数人の名前を本の中に見つけ懐かしく思った
しかし読み進めるうちにどんどんと色んな名前が出てきて、その当時の国の状況も強弱なく書かれており、なかなか記憶にとどめるには厳しいものがあった
これは私の読解力のなさも災いしていると思う
ただ、キリスト教の中で正教会という名称やその歴史もわかり、深堀をする糸口をつかめた
書かれていたことを少しだけ抜粋すると
ロシア正教会
1326年にモスクワに移ってきて以来外部から影響を受けることなく独自の殻の中で発展した
平和を希求すべき立場の総主教が今の戦争を正当化しウクライナ正教会の独立を不服としている
ウクライナ
988年に正教を受け入れて以降、東はロシア西は西欧諸国という異なる文化がまじりあう地域であったためモスクワ総主教庁正教会、キーウ首座府主教庁教会、ギリシャ・カトリック教会の3つが国内に存在するようだ
これでは何がどうなのかわからなかったので調べてみた
キリスト教会は11世紀にローマを中心とするカトリック教会とコンスタンティノープルを中心とする正教会に分かれた
ウクライナにおけるキリスト教会はウクライナ正教会とカトリック教会に分かれている
また正教会も一つではなくモスクワ聖庁の息のかかるウクライナ正教会とウクライナ独自の正教会であるウクライナ正教会がある
ウクライナ正教会は1990年(ウクライナが独立した前年)モスクワ聖庁より分かれてキーウ総主教の選出を行ったが、モスクワ聖庁はこれを認めていなかった
また2018年コンスタンティノープル総主教はウクライナ正教会の独立を承認したがロシア正教会モスクワ総主教は猛反発し断交を宣言した(この問題は世界中の正教会を巻き込んだ)
カトリック教会はローマ・カトリックとギリシャ・カトリックの二つがある
今回のウクライナ侵攻以降の話
モスクワ総主教のキリル1世は一貫してロシア政府を擁護する発言をしている
また、ウクライナを自らの精神的管轄領域の不可分な一部と主張している
それに対して世界の正教会主教はキリル総主教が戦争を擁護する発言をしたことに対して、文書を出したり関係を断ち切ったりの動きが出ている
また、キリル総主教の態度はロシア教会と他のキリスト教会の間にも亀裂を生じさせている
宗教戦争なのか
宗教戦争と言うより、角さんが言っている『この戦争の攻防は宗教対立でもある』の表現が妥当なのかもしれない
再び5月に訪問したお寺を訪れた
11月20日、再度お寺を訪問したので聞いてみたことをまとめると
キリスト教は素晴らしい宗教であるが、政治に利用されてきた歴史がある
宗教と政治の結びつきは昔から行われていた
今回は宗教戦争と言うより、プーチン大統領の息のかかったキリル総主教にウクライナ侵攻を肯定させ、正当化しようとしている
ロシアの国民は総主教の言うことに間違いはないと思うから、戦争に対する国民の支持を得る目的で宗教利用したと話されていた
2022/11/22
うんうんわかりやすかった
11月30日 再び池上さんを読んでみた
キリスト教の歴史、発展、政治との関係等文字を追うだけで理解ができる
さすが池上さん
内容は上述してきたこととほぼ同様であるが、キリスト教の歴史についても語れるようになったのは収穫であった
2022/10/30
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