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やっぱり

ここに何度か書いてきた、読書関連の私的ヒットランを今朝体験した。

年間数えきれないほどの作家さんの本が出版されている。その中で価値観が似ているとか、読後感に余韻が残る作家さんの本は新刊が出るたびに読んでいる。だけど名前は知っていても読んでいない作家さんがほとんどじゃないかな。ひと月に10冊余りの読書量では追いつかない。
そんな私なので、直木賞を取った作家さんの本は新しいジャンルを開拓する意味でも図書館から借りて読んでいる。
第166回の2021年の下半期の直木賞受賞作の『塞王の盾』も『国牢城』も受賞後に読んでみた。そして、この時『塞王の盾』を書いた今村翔吾さんという歴史作家を知った。作品を読んでいて「この作家さんは愛のある人だなぁ。」と感じるものがあった。


程なくして、購読している朝日新聞に彼の『人よ、花よ、』の連載が始まった。楠木正成とその息子をモチーフに今朝で358話が掲載された。毎朝切り抜いて綴っている。旅行で不在の時は新聞屋さんにためておいてもらい、まとめて配達してもらって欠かさず読んでいる。何故切り抜いたかと言うと、1日に紙面に載る量が少ないため、連載初期の頃は細切れ過ぎてストーリーが掴めず、登場人物も記憶に残りにくいので、忘れたら振り返りが出来るようにと考えてのこと、ここまで続けて切り抜いたのは初めてだけど。初期の頃は振り返りが出来て助かったけど、さすがに今はストーリーは頭に入った。でも、どうせなら最後まで切り抜いて、本として出版される頃に一度読み返して処分しようと思っている。
そんなところに、今朝の朝日新聞に今村翔吾さんの事が載っていた。
今日は土曜日で本の紹介等が特集される日で、楽しみにしている。その本特集のページに彼が箕面市にある経営危機にある本屋を買い取り引き継いでいると紹介されていた。一円も彼の元には収入として入っていないにも関わらず街に本屋がある社会的意義を信じての行動だと紹介されていた。
ほら、やっぱりだ、彼の小説の文字の間から愛が溢れてるんだよー。
          2023/8/19

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