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久しぶりの旅行

直近5年間での行ってみたかった所としたかったこと

旅行に関する私の夢はいくつかあった
1 ネパールのルクラにどの部屋の窓からもヒマラヤが一望出来る日本人が建てたホテルがある そこに泊まりたい←姉夫婦と計画をしたが、行く前になって旦那が行きたくないと・・結果は姉夫婦だけ行った よかったようだ
代わりに我が家は使わなかった旅行代を家族合計11人のお正月旅行に充てて楽しんだので、家族サービスが出来たのでよしとするかな
2 古代文明になぜか惹かれる私はマチュピチュに行きたかった、ネパールをキャンセルしたので今度は付き合うと旦那は言った、これも姉夫婦と一緒に行く計画だった←3年前のこと、コロナで旅行自体の企画がとん挫した
3 オーロラが見たい←旦那反応なし
4 流氷が見たい←旦那、寒いから嫌だや何やらブツブツ言いながらも今回は国内の気軽さがあったのか承知した

流氷旅行

今回も姉夫婦とご一緒する企画で、私たち4人と車付き現地ガイド兼運転手さんとで3泊4日の旅をしてきた(これを書き始めたのは旅から帰って来て間なしの3月4日だったが書き上げられないまま放置して早くも1カ月余りが過ぎて今は4月だ。今更流氷の話も何だけどこれから暑さに向かうばかりだから、今が一番涼しい(?)と言うことで書き上げてしまおう。)。

2月24日

新千歳空港で姉夫婦と落ち合い、四人一路女満別空港へと飛び立つ。今回の旅行で勉強したが『女満別』は『めまんべつ』と読むそうな。ガイドさんによると北海道の地名はアイヌ語の地名に漢字があとで割り当てられたとか、札幌は乾いた大きな川の意味らしい。
女満別空港にガイドさんのお迎えがあり、まずホテルにチェックインして、流氷船のオーロラ号に乗るため網走港に向かう。今日の船は臨時便だそうな。
この日は南風が吹いて港近くに来ていた流氷も沖に戻されたとのこと、確かに港からは一かけらの氷も見えない。
出航までの待ち時間にガイドさんから流氷の説明を受けていると、どこからか自称ボランティアガイドを名乗るおじいさまが現れて親しげに何かお話してくださる。言葉がよくわからなくてここに再現できないが、昔出会ったロシアの人の話もされていた。ガイドさんとおじいさまの流氷に関する話をまとめると、とにかく昔の流氷は厚みもあって、数も多く網走川を逆流して登ってくるくらいの時もあったそうな。年々氷は薄くなって、港に届く量も減っており、そのうち流れてこなくなるのではないかとの懸念もあるとか。

船で20分ほど沖に出ると、いましたいました流氷さんたち。
見れましたよ、この目でしかと。

おーろら号


流氷さん


2月25日

知床半島へ
流れてきた氷たちは知床半島の西側に次々と流れ着きお互いがくっつき重なり合い、密度を上げていくそうな。すると、氷の上を歩けるくらいにかっちりするんだとか。       ☟

流氷の上を歩いている人がいる



歌にも歌われている知床、昨年悲しい船の事故があった知床、賑わいのある半島と想像していたが、実際は人が住んでいる地域はほんの一部で、ほとんどが森林地帯だったのはびっくりした。
流氷が海辺の土地を削り、硬い岩の崖ばかりで道路を作れないのが開発が進まない理由らしい。昨年の船の事故の捜索のボランティア活動を志願して、山男のガイドさんは道なき所を登ったり降りたりしながら現地に向かったが、どうしても事故現場までたどり着けなかったそうだ。


生まれて初めてスノーシューなるものを履いて雪の中を1時間ほどトレッキングしてフレぺの滝を見に行った。

はっきり見えないが小さいスキー板のようなものを履いて雪の上を歩いている一番前はガイドさん

途中雪の中から顔を出している笹の木は鹿に食べられて、笹の葉っぱがついてない。

フレぺの滝 滝の水が凍ってツララになっている 薄い水色で綺麗だった


北海道と言えば白樺だが、白樺に似た白いダケカンバという木もある。ガイドさん曰く「白樺は枝が出ているところにカタカナのハの字の模様がある。」とのこと、確かにそれで見分けがついた

北海道内にしかいない『シマフクロウ』は150羽ほどいるそうだ。
そしてこの日の宿はシマフクロウに給餌をしているホテルだった。ガイドさんは餌付けではなくて給餌と強調されていた。ホテルの庭にフクロウ用の生けすが設置されており、そこに放たれている川魚を食べに来るところを館内から見学できるようだ。台湾(多分)からもカメラマンが複数人スタンバイしていた。
フクロウは夕方~夜と早朝に飛んでくる確率が高いそうだ。残念ながらこの日の夕方には現れなかった。翌朝5時前から待機して待ち構えてみたがこの朝もついに現れなかった。思うに前夜の22時半頃、釧路地方で震度5弱の地震があり、摩周湖の傍の宿泊地のここ養老温泉もちょっと揺れたのでその影響もあるのではと思った。しかし、かわりにテンが姿を見せてくれた。

テンが見れるのも珍しいらしい、テンがいたらフクロウは寄ってこないそうだ

2月26日

義兄のたっての希望で、ガイドさんが提案してくださったコースを変更してもらい、日本最大のカルデラ湖の屈斜路湖からカヤックで釧路川下りを楽しんだ。
湖の上には薄い氷が張り、徐々に釧路川を下っていくのだが、川底がはっきり見えるくらい透き通ったきれいな水、我々5人と船頭兼ガイドさんと愛犬2匹と1時間ほどの船旅を満喫した。

屈斜路湖 釧路川の源流


途中バードウォッチングも出来るくらい自然がてんこ盛りの中をゆっくり下っていく。「シマエナガがほら、あそこの木に。」と言われてもシマエナガがどんな鳥かも知らず見逃す。後でガイドさんが写真を送ってくれた。この日のとは違うと思うけれど・・・ カワイイ
川の周囲は楓などが群生している。メープルシロップも作るんですよと。
あぁ、私もそんな生活がしたい!!!船頭さんは10年以上前に関西から移住されたとかで、「来られますか。」と。うーーーーーん、勇気がない。

しかし、北海道は天気がころころ変わる。
川下りの時は晴れ渡っていたのに、硫黄山やタンチョウ鶴を見たりしている間に雲が厚くなり雪が降り始めた。摩周湖は霧ではなく雪の摩周湖となり、むせぶどころか5メートル先も見えない状態だった。

硫黄山、戦争中は火薬につかわれたとか、タンチョウ鶴は動画のためアップできず


そんなこんなで、楽しくいろいろ体験できた旅も終わりに近づき、最後のホテルに送ってくださったガイドさんの車の車輪はこんな状態になっていた。

初めて見た!車輪に出来たつらら

団体ツアーでは経験できないような臨機応変の旅程変更や、私たちの反応を見ながら痒い所に手が届く細やかな旅リードをしてくださったガイドさんに改めて感謝するとともに、この度記録はおしまい。
おっと、もう一つ学びがあった。鶴の口ばしがとがっているのは魚を餌にしているから。我が家の近所の川のカモの口ばしがとがってないのは川底の石についたコケなどが餌だからとなるほどなるほど勉強になりました。そんなことも知らんかったんかい←自分。
                           2023/4/13



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