見出し画像

ゴースト&レディの素晴らしさを語る



はじめに


長い上にまとまりもないですが、熱量だけで書いてみました。

ゴースト&レディ、本当に本当に良かった!!
正直あまり期待をしておらず(ごめんなさい🙇‍♀️)友人となんとなく行ったのだけど、、もっと早く見ておけばよかった!!!
Xの感想漁ると同じ感じの方多くて。公開から時間が経過するにつれて初見の人の鑑賞が終わり、何これ面白すぎる!となり追いチケしたり周りに勧めたのか、9月頭にチケットがどんどん売れ始め完売となりました🥹
なんだろう、いいものって共有したいじゃないですか。そう思った人を沢山産んだ作品な気がします。

一見は百聞にしかず、とにかく見たら分かる‼️
認知度とかの理由もあってあまり大々的にはなってないけど、四季界隈ではかなり良作だぞ!となってそう。普段布教しない私も見た方がいい!!触れ回ってます。普段人にお勧めはしないのだけど、見たら分かる!作品なだけに1人でも多くの人に見てほしい!
評判は良さそう、というのは何となく確認していたのだけど実際前評判良くてハードル上がってしまい、あれれ?ということが起きないかなーなんて思いながら見始めましたが。1幕が終わり一緒に見ていた友人が、思わず、お、面白すぎる!と自然に言葉にしていた。分かる。同じだから。

本当に騙されたと思って見てほしい!!!
、、あ、でもチケットないんですけどね。。超激戦のプレミアムチケットになってしまった・・・

私の友人はあまり感想を表に出さない人なのだけど、珍しく大興奮だった。

そんな私も感想を詳細に投稿するのはは初めてです。キャストの役者さんまで注目したのも初めて。乱文ですが夢を見たと思って👻お許しを・・

※公開情報以外のネタバレなし※
🩵好きなところ🩵  


演出が良い

まず、演出がめちゃくちゃ良い。全ての演出が洗練されててお洒落。
ゴースト👻らしい凝った演出がわざとらしくなく、どーなってるんだろ?と自然に見せてくれる。
オープニングの引き込み方、ラストの演出とか、思わずわぁ、、と声が出そうになった。てか、初回はラストシーンで、わぁぁぁって小さくだけども声が出たよ笑
ラストは自然と拍手が起きる、完全に幕は下りてないので多分早いんだけど思わず観客もわぁぁ、、と込み上がったのだと思う。ん、でもこの演出的には早くないのかも?という現実との曖昧さを演出で感じさせてくれるところも憎い。
同じ世界にいる体感ができる素晴らしい演出なの。
なんか、すごーく幸せだったと思うの観客みんな。

終始展開や演出から目が離せず、え?今の何?すごい!とイリュージョン見てるよう。没入感もすごい。
体感時間は早いんだけど情報量は半端なく歌も踊りも盛りだくさんで良い意味の疲労感と満足感を味わえる。極上のエンタメを見せてくださる。緩急はもちろんあるけど、テンポも無駄なく強い引力で最後まで駆け抜けていきます。

キャラクターの魅力


主人公のグレイとフロー、本当に素敵なの。これは原作者の藤田先生の力量に演者さん達の表現力、演出家や脚本家の作品に対するリスペクトのなせる技だと思う。思い切って原作の要素を削り、恋愛の色を強めたようなのだけど個人的には違和感なかった。恋愛よりも同士?ソウルメイト的な関係性の方が色濃く感じた私は。
グレイのキャラは藤田さんお得意の素敵キャラなんだけどもあれを3次元(厳密には2.5?)にしたら、こんな皆んなを沼に引き摺り込むキャラになるの!って感じ。控えめにいって大好きです。
あ、私は藤田さんの作品はうしおととら、からくりサーカスは読んでます。ゴスレは見た後に読みました☺️

萩原さんのグレイは原作のイラストのイメージそのものでまぁ、美しい。感情が何層にも重なって紡がれる歌声が素敵、溺れる人多数だと思う。ゴースト歴長そう。重力感じなかった。当たり役というかオーディション即決だったんじゃないかなぁ笑というくらいピッタリ。 

金本さんは若々しさがあって、青年ぽい人間味を残したゴースト。感情とかも素直にガツンとくる。のびやかな声を聞いてると、かつて生きてたであろう片鱗を感じ取れるというか。気のいいあんちゃん、な印象だっただけに2幕のあるシーンがより切ない。初見は金本グレイで心を持ってかれました。

真瀬さんは繊細で優しい雰囲気だけど芯はガッチガチのフロー、真瀬さんの話し方、看護婦さんにいるなーって笑
ぷるぷる小動物みたいで可愛かったです(めちゃ褒めてますよ、漫画の悔しいいいってなってるのを抑えてるフローそのもの)
谷原さんはカチッとした原作の硬さのあるフローがイメージぴったり、高音でも強さがあるお声で素敵。
どなたかの感想で、表面の強さは谷原さんで内側の強さは真瀬さん、というのがしっくりきたなぁ。見え方が違うけど、どちらのフローも素敵。
一見ガチガチに強そうな谷原フローはその強さから内面が見えた時のギャップがやばい。逆に真瀬フローは繊細で優しげなんだけども、ぜっててえぇ引きさがらねーぞの本気出した時の強さがやばい。

私は金本さん、谷原さんペアを見られてないのですが、どのペアも雰囲気が変わって良かったので、どの人が来てもきっと楽しめますよ!

デオン様とジョン・ホールのヴィラン達の魅力も外せない。私は前情報全くなかったので、デオン様のことも頭になくて、なんかすっごいの来たけど!!と大興奮だった笑
私は性格上、まっさらで見たいこともあり、本当に何も入れずに行きました。
きっとこれを未見で読む方は前情報0ではなくなるのだけど、0でもね楽しめるし、2度目の鑑賞から本番といわれるくらいスルメ作品なので、オールオッケーです(雑)

私達はあの人何!!!状態。
デオン様って刺さらない人いるの?観客の心鷲掴みで惚れ落ちた人が何人いるのか笑
拍手も主演かな?レベルに大きいかった。
そして声もすごく良い。あの声であの台詞、もうねひれ伏すしかないと思う。

ジョンホールは無機質でロボットみたいで怖い。感想掘っていると私の拝見した瀧山ジョンの特徴らしい。野中ジョンも見てみたいな。結構難しい役だと思うの。うう、言語化がうまくできず短くなってしまう・・もう少し表現力を身に着けたい。

個人的にはエミリーが良かった。多くの”私たち”はエミリーに共感するんじゃないかな。

そして音楽が良い、耳に馴染む分かりやすいけども噛めば噛むほど味わい深くなる、そんなナンバーが多かったと思う。
見てて込み上げるものがあるのは、走る雲を追いかけて、不思議な絆、偽善者と呼ばれても、あたり。
スルメ曲はヴィクトリア女王とか、👻の歌。いや、全部だな‼️

どの席からでも満足度が高い✨


一番の推しポイントかも。
ここまで全てのお客さんが楽しめる仕掛けって見たことがないかも。1階の方がいいね!という演出もあるし、2階だからこそ圧巻!みたいな演出もある。
1階は演者さんの演技を体感しながら、音圧もすごい。表情も見えるし演技が細かい。感情の慟哭がドン!と伝わるのはやはり1階かなって。2階は音がまとまってまろやかに聞こえる気がするので、終始安定的に聞くことができるし、演出は2階の方が楽しいと思う!特にオープニング・エンディングは2階で見て良かったなぁって。

💛えもいポイント💛※ここからはネタバレ全開!原作のネタバレにも触れてます※

なんたって、グレイの書いた劇を私たちは見せてもらっていること。グレイの夢の一助になれた、この構成は本当に素晴らしくって。

また、私たちの見ているグレイの舞台は、グレイの目を通した人物像なのかな、と思うと面白い。原作ではシャーロットが明確に裏切ったことは分からないようになってて。舞台の方のシャーロットは明確に裏切ってる。これもグレイが書いた物語であることがよくわかるなぁ、切ない🥲

デオンの描き方とかね、悲哀のある人物として表現されている。単純に嫌な奴って感じで書くことだってできたのに、彼女の苦しみをしっかり表現していて割と尺を取ってることにもグレイなりの彼女への尊重とは違うけど、デオンの人生も残してあげたグレイの想いを感じたりするんだな。
同じゴーストだから分かるのか、、そうなるとアレックスの書き方とかも妙に腹落ちするというか笑

ラストシーンの解釈は難しいなぁと思いつつ、フローは天国に行ったはずなのだけど、グレイの劇は見にきたのかな?とか。
幕前、足音がするんだけど、フローの足音説があり、そうなるとまた良いよねぇ、、同じ場所には行けないけど、フローは見に来ていたのかも、グレイはフローに芝居を書きたいんだって夢を語ってるんだよね、だからフローは待ってたのかもって思うと泣ける🥹
ラストシーンのランプがフローの後に続いた人達が表現されたランプだとしたらそれだけ時間が流れていて、完成した劇を見にきたフローと解釈もできるし素敵すぎる🥹
同じ世界にはいられないけど舞台を通しては同じものを見られるのかも。とか。

原作で、フローがボブに同じことはできなくても同じものを沢山見たよって話していて。グレイとフローが並んで、飛ぶ鳥と青空を静かに眺めるシーンが出てくるんだけど。2人は触れ合うことはできなくてもたくさんの同じものを見て体験してきたんだよね。
原作のベースに流れてる本質的なものはこの舞台でちゃんと生かしてるのを考えるとそんな解釈もいいんじゃないかな!と思いました☺️
その世界に私たちもご一緒させてもらえてなんて幸せなんだろうって😭

原作者の藤田さんが2人は一緒にはなれなかった、ここは変えられないというのを明言されてるので一緒にはね、多分いられないんだけど、同じものは見られるたんじゃないかなー。しつこいですね💦

じわじわと温かくて切なくて余韻残る素晴らしい作品です。悲しいとかじゃなくて、なんだろうボブの感覚に近いかも。素敵なハッピーエンドストーリーを見せてもらったというか。

この作品に目をつけて企画した人、ノーベル賞あげたい⭐️

唯一、こちらの方が良かったな、と思うのがカルテットのシーン。ジョンホールとフローが正面向いて力強く歌うシーンで、ゴースト達は空中戦してて。ここは同じく上の階層で正面向いて歌う方がかっこよさそうに感じた!くらいでしょうか。

さいごに

書き殴ってしまいましたが、惜しむべきは誰もが予想しやすい見立てを立てにくい作品なこと。
なので会場まで足を運んで見るまでの敷居が高い。分かる…私だってウィキッド見に来た時にパネルを見つけて、まあ見ておくかという軽い気持ちで見に行ったから。多分ウィキッドがなかったら見つけてないので行けてなかった。私は見たい作品が出たら見に行く程度のお客なので、役者さんを一人も個人では存じ上げない(今回だいぶ覚えましたが)。でも四季のお客さんって私のような層も多いと思うんです。ライト層というのかな。

もちろんチケットは完売したので好評で人気演目なのは間違いないのだけど。来年の演目の、バックトゥザフューチャーは作品が強強なので四季見ない人でも見たい!ってなる作品だと思う。私の周りもそれなら見たいって反応です💦
オリジナル作品はこれから作っていくところなので仕方ないのだけど。

何が言いたいかというと、もっと多くの人を惹きつけられる作品ですよ!なので多くの人に見てほしい!!と叫びたい。

名古屋大阪でも多くの人に見てもらえますように☺️

この素晴らしい作品を作ってくださった全ての方に感謝を込めて。

もし読んでくださったがいたらありがとうございます!特に私は基本ROM専でノートもテキトーに書いて飽きちゃうから、あんまり目に止まらないとは思いますが読んでくださる方がいれば感謝です!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?